令和でもハマれる! 魅力ギッシリだった90年代放送の「NHK教育テレビアニメ」たちの画像
画像は『藤子・F・不二雄大全集 ポコニャン』より(小学館)

 1959年1月10日に、日本で初めて教育番組を中心とした編成の放送局として生まれた「NHK東京教育テレビジョン」(以下「NHK教育テレビ」)。2011年6月1日より「Eテレ」という名称が対外的に使われるようになり、すっかり「教育テレビ」という名称は聞かなくなってしまって久しい。

 30代以上の読者の中には、子どもの頃に夕方放送されていた「NHK教育テレビ」のアニメを楽しみに学校から帰った記憶がある人は決して少なくないだろう。

 同局からは人気作品が多く輩出され、1994年に開始した『忍たま乱太郎』(1993年4月から1994年3月までは総合テレビで放送)や、1998年に開始した『おじゃる丸』など、今も現役で新作エピソードが放送されている息の長い国民的作品も存在する。

 また、NHK衛星第2テレビ(BS2)の『衛星アニメ劇場』内にて1998年より放送を開始した後に1999年に教育テレビで放送開始し、2018年には18年ぶりに続編となる「クリアカード編」が放送されたことが記憶に新しい『カードキャプターさくら』も幅広い世代から今も人気を集めているアニメだ。

 今回は、そんな懐かしい気持ちとともに、令和の今見てもハマれる90年代の魅力的なNHK教育テレビのアニメを紹介したい。

■『ヤダモン』に『ポコニャン』などのかわいらしいキャラたち

 当時の教育テレビアニメは比較的低年齢の子ども向け作品も多かった。そして、NHK総合から移植する形で放送された作品も多かったのが印象的だ。

 たとえば、1992年にはNHK総合で放送され、1993年4月からNHK教育での放送となった1993年放送開始の『ヤダモン』がそうだ。

 魔女の森を追放され、人間界にやってきた魔女・ヤダモンが引き起こす騒動と周囲の人々の交流を描いている作品で、当時はキラキラした外見の魔法少女を主人公にした作品が多かったものの、本作の主人公・ヤダモンはトラブルメーカーで、見た目もほか作品に比べて華美ではない。男女関係なく楽しめる内容で、NHKらしいアニメだったといえるだろう。ただし、後半はかなりシリアスな内容のため、見ていてトラウマになったという人も多いかもしれない。

 同じく、1993年にはNHK総合で放送され、1994年4月からはNHK教育での放送となった作品に『ポコニャン!』がある。藤子・F・不二雄さんによる漫画を原作とした、ネコのようなタヌキのような奇妙な生き物のポコニャンが愛らしいアニメだ。

 内容はかなりアニメオリジナルになっており、原作では薄いピンク色だったポコニャンの色はオレンジ色に、相棒ともいえる存在の太郎は、アニメではミキという女の子に変わっている。

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