ジェローデルにアラン、ルイ・ジョゼフにロザリーも…『ベルサイユのばら』男装の麗人・オスカルのモテっぷり遍歴がスゴかったの画像
フェアベルコミックス『ベルサイユのばら』第1巻(フェアベル)

 2022年に生誕50周年を迎えた池田理代子氏の『ベルサイユのばら』。それを記念し、8月から神戸・三宮で開催されている「誕生50周年記念 ベルサイユのばら展 ーベルばらは永遠にー」も話題だ。

 本作にはマリー・アントワネットをはじめとした、多くの気高いキャラクターが登場する。なかでもダントツで人気なのが、男装の麗人、主人公であるオスカルだろう。

 最終的にオスカルは、彼女を心底愛して見守ってきた幼馴染のアンドレと結ばれる。しかし彼女はアンドレや読者からだけでなく、実に多くの男性からも愛されてきた。今回は、そんなオスカルのモテっぷり遍歴をたっぷり紹介したい。

■アンドレのライバル! オスカルを本気で愛した婚約者ジェローデル

 まずはオスカルを本気で愛した婚約者、ジェローデルを紹介したい。

 ストーリー中盤、オスカルは父親から名門貴族の次男であるジェローデルとの婚約を命じられ、さらに、彼女と結婚したい男性を集める舞踏会をも計画されてしまう。それに反発したオスカルは豪華な軍服を着て女性たちと戯れ、ジェローデルをはじめ、集まった男性たちを困惑させるのであった。

 そんな自分に対し自嘲気味に高笑いをし、強がるオスカル。そんな様子を見たジェローデルはそっと近づき、「わたしのこの胸でよければ…いつでも…いつまでもあなただけをうけとめる用意がある」「あなたの長い長い苦しみも悲しみも涙も…すべて…あずけてください」と言って、優しくキスをするのであった。

 このときのオスカルの顔は、いつものキリッとした凛々しい雰囲気から正反対で、ジェローデルの甘い求愛にメロメロになっている様子だった。しかしジェローデルのキスにより「わたしの知っているくちづけは…」と、アンドレのことを思い出し胸をズキィ…ンとさせるのであった。

 オスカルの父が決めた結婚相手であったとはいえ、ジェローデルは彼女に対し近衛隊で一緒にいたときから憧れの気持ちを抱いていた。距離が近づくにつれ、オスカルの美しさやその生き方にさらに惚れていったのだろう。

 結果的にジェローデルの強い愛情が、オスカルのアンドレに対する本当の気持ちを呼び起こしたのである。

■アランをはじめ部下からのモテっぷりもスゴイ!

 オスカルはアンドレやジェローデルから愛されたが、実はその部下からも強く愛されている。代表的なのが、衛兵隊の班長・アランだろう。

 アランはオスカルが衛兵隊に入隊した当初は反発的な態度を取っており、オスカルと剣で決闘もしている。対決で負けたアランはその後反抗的な態度を取りつつも、彼女の美しさと生きざまに徐々に惹かれていくのである。

 しかし、それでも素直になれないアラン。アンドレから「好きだから知らないまにいじめてしまう……はは…ケツの青いがきのすることだよ」と指摘され、ショックを受ける様子を見せている。また、オスカルに対する想いを抑えられず、無理やりキスをする場面もあった。ひねくれている性格でありながら、情熱的な行動を取る……そんな青臭さもある意味、彼の魅力かもしれない。

 またオスカルはアランだけでなく、その他部下である衛兵隊からも愛されている。ある日、アランの美人な妹・ディアンヌが結婚することにショックを受ける部下たち。

 しかし、“でもいいもんねーっ まだ美人の隊長がのこっているもんねーっ”、“でも年下の男なんか趣味じゃないっていってたっけね…”、“でも愛があるなら年の差なんて…”などと言い合い、オスカルに対する憧れを、それぞれ口にするのであった。

 こんなにも部下から愛されているオスカルは、衛兵隊長として本当に幸せ者だろう。

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