1984年から『週刊少年ジャンプ』で連載された鳥山明さんの『ドラゴンボール』。本作にはさまざまな必殺技が登場するが、なかでも主人公・孫悟空の放つ「元気玉」は人気の大技だ。
伝授した北の界王によると、「草や木 人間や動物 はては物や大気にいたるまでのあらゆるエネルギーをほんの少しずつわけてもらい それを集合して放つ技……」だという。
まさにヒーローの必殺技ともいえる元気玉だが、威力抜群な反面、デメリットも感じられたもの。そこで今回は、悟空の大技である「元気玉」を再度検証してみよう。
■実はバレバレ? スキがあり過ぎるし集めている気が見えてしまう…
元気玉を作るためには両手を天にかざす必要があり、気(エネルギー)が集まるまで時間がかかってしまう。気の多さで威力が変わってくるので、やはりじっくり集めたいものである。
ちなみに、使用する気が大きいほど、その惑星を破壊する行為につながってしまうことにもなりかねないため、できれば通常の戦闘でかたを付けたいところだ。
元気玉が実戦ではじめて登場したのは、ベジータ戦だった。当初は気付かれなかったものの、いざ地球上の元気を集めはじめると時間がかかってしまい、大猿になったベジータの攻撃で悟空は吹き飛ばされてしまった。
フリーザ戦で元気玉を繰り出す際、悟空は「気を集めるのに 時間が かかっちまうのが こ…こいつの 大弱点だ…」と、ハッキリと弱点を認めている。戦闘中というのに天に向かって手をかざし続ける悟空に「お手上げの降参っていうことなのか?」とフリーザは言い、最終的にはしびれを切らし「ふざけるなよ……」と怒っていた。
このように元気玉を繰り出す際には戦闘中にバンザイポーズをし続けることになるため、相手に不自然さを与えてバレてしまうリスクがあることも元気玉の難点だろう。
■使用するときには体力が残っていないことが多い
元気玉は凄まじいエネルギーを集めるので、気のコントロールをするのが難しい。はじめて実戦で使った悟空も、まだ幼い息子の孫悟飯では扱えないと悟っている。
それだけ気のコントロールは難しく、集中力を要するものなのだろう。威力があり過ぎるのでできれば使いたくないというのが悟空の心情らしく、いつも限界まで元気玉を使わずにバトルをしてしまう。そのため、いざ使用しようとするときには体力が残っていない場合が多いのだ。
必然的に元気玉を使用するときはもはや絶望的な状況まで追い込まれているので、使用後は限界突破となってしまうのだろうな。