HD-2Dリメイク版『ドラゴンクエストIII』ではどうなる?シリーズの注目職業「まもの使い」の魅力と奥深さの画像
HD-2D版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』『ドラゴンクエストI&II』(スクウェア・エニックス)

 6月18日に配信された任天堂のゲーム情報番組「Nintendo Direct」にて、HD-2Dグラフィック版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』の発売日が2024年11月14日になることが発表された。どのようなリメイクになるのか注目されているが、トレーラーや特典グッズから、原作にはいなかった「職業の追加」があるのではないかとファンの間で大きな話題となっている。

 1988年にファミリーコンピュータ用ソフトとして発売された『ドラクエ3』は、シリーズ初の職業システムが導入された作品。「勇者」「戦士」「武闘家」「魔法使い」「僧侶」「商人」「遊び人」「賢者」の中からパーティを組み、のちのスーパーファミコン版からは「盗賊」も追加となった。

 今回のリメイク版『ドラクエ3』においても、この9種の職業で冒険をするものと思いきや、本作のパッケージ版「キャラクター&モンスターアクリルブロック コンプリートセット」では“全10種”のキャラクターアクリルブロックが特典グッズとなっている。賢者の隣に立っているのは『ドラゴンクエストX』での毛皮を着た「まもの使い」と見た目そっくりのキャラで、公開されたトレーラーでもこの職業の後ろ姿が確認できるシーンがある。

 これらのことから、どうやら新しく生まれ変わる『ドラクエ3』には「まもの使い」が登場するのではないかという噂がファンの間で広がっている。そこで、改めて、『ドラクエ』シリーズにおける「まもの使い」がどのような職業か、振り返ってみたい。

■「まもの使い」とは?

 1992年にスーパーファミコン用ソフトとして発売された『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』で、主人公は魔物の心を改心させて仲間にすることができた。スライムにはじまり、スライムナイト、キラーマシン、ヘルバトラーといったモンスターとともに冒険できるのが画期的だったが、続く『ドラゴンクエストVI 幻の大地』では、実際に「まもの使い」という職業が登場した。

 そして『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』では、「魔物ハンター」という上級職が登場。同作はモンスターは仲間にならないものの、「モンスターパーク」というシステムが導入され、魔物を牧場送りにするコレクション要素としての楽しみができる作品だった。

 また、外伝的作品である『ドラゴンクエストモンスターズ』シリーズでは、主人公はモンスターを操る「マスター」として登場し、モンスターを仲間にすることができた。モンスターを操ることができるこのシリーズは、独自の魅力を持つ作品として高い人気を誇っている。このように『5』でモンスターを仲間にできるようになって以降、『ドラクエ』での「まもの使い」は定番となっているのだ。

■HD-2D版『ドラクエ3』の「まもの使い」はどうなる?

 では、HD-2D版『ドラクエ3』において、「まもの使い」の職業はどのように実装されるのか。『ドラクエ3』と同じく、職業制や転職システムが導入された『ドラクエ6』の「まもの使い」に近い形になるのではないだろうか。

 スーパーファミコン版の『ドラクエ6』では、「まもの使い」になることでモンスターを仲間にすることができた。スライム、ホイミスライム、キングスライム、はぐれメタルなどの人気モンスターから、くさった死体、レッサーデーモン、ばくだんいわなど、さまざまな個性的なモンスターを仲間にする楽しみがあった。

 HD-2D版『ドラクエ3』でも同様に、シリーズ定番のモンスターを仲間にすることができるなら、ファンにとって非常に魅力的な要素となるだろう。スライム系モンスターやさまようよろい、スカイドラゴンといった人気のモンスターが仲間になれば、プレイヤーの意欲を大いに高めるはずだ。

 さらに、HD-2D版『ドラクエ3』で公開されているトレーラーの戦闘画面では、戦闘コマンドに「とくぎ」が用意されていることが分かっている。もしモンスター固有の特技が使えるようになれば、戦略の幅が広がり、よりいっそう魅力的なプレイ体験が提供されるのではないだろうか。HD-2D版の「まもの使い」がどのように進化するのか、今から非常に楽しみだ。

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