■アムロが欲しがった『Zガンダム』と、ジュドーと共にあった『ZZガンダム』

 次は『機動戦士Zガンダム』の主役機「Zガンダム」の行方だ。最終決戦でシロッコの乗るジ・Oを撃破し、精神崩壊を起こしたカミーユとともにZガンダムはアーガマへと帰投した。

 そして続編の『機動戦士ガンダムZZ』で、Zガンダムはジュドー・アーシタやルー・ルカの乗機として活躍。だが、第46話で描かれたクィン・マンサとの戦闘でルーの乗るZガンダムは中破し、そのまま機体はアクシズ内部に一時放棄された。

 ただし、その後Zガンダムは連邦軍が回収して秘匿しているとの情報もあり、小説『機動戦士ガンダム ハイ・ストリーマー』(徳間書店)の中には、第二次ネオ・ジオン抗争時にアムロがZガンダムを欲しがる様子が描かれている。

 続いては、『機動戦士ガンダムZZ』の主役機「ZZガンダム」の行方だ。テレビアニメの最終決戦後、ジュドーを乗せて帰還するZZガンダムのAパーツ(上半身)の姿があった。その後、ジュドーはルーと一緒に木星に旅立つことになる。ZZガンダムも木星船団のジュピトリスIIに搭載され、ジュドーと共に木星に向かったのだろう。

 OVA『EVOLVE../10 MSZ-010 ZZ-GUNDAM』には、その後のジュドーの様子が描かれ、ZZガンダムのバリエーションである「ZZ-GR」に搭乗していた。ZZガンダムは、第一次ネオ・ジオン抗争でコア・ベースを失ったが、その後新造されたBパーツに換装。本来の性能を取り戻したZZガンダムで、ネオ・ジオンの残党を殲滅している。

 なお、漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム』(角川書店)には、ジュドーの晩年の姿とも言われている老人「グレイ・ストーク」が登場し、「ガンプ」というモビルスーツを保有していた。そのガンプは、かなりの改造や修繕が施された機体だったが、そのベースとなったのはZZガンダムではないかと言われている。

 もしも、この機体がZZガンダムだとしたら、長年レストアを繰り返しながら、ずっとジュドーの傍らに置かれていたことになり、非常に感慨深い。

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