エネルの“ゴロゴロの実”に、黒ひげの“ヤミヤミの実”も! 尾田栄一郎が『ONE PIECE』作中で「最強」を匂わせた悪魔の実の画像
『ONE PIECE』Log Collection “GOD” [DVD](エイベックス・ピクチャーズ)

「悪魔の実で一番強い能力はどれだろう?」尾田栄一郎氏が描く海洋冒険ロマン『ONE PIECE』(集英社)の読者なら、誰もが一度は考えたテーマだろう。

 食べた者に特殊能力を授ける“悪魔の実”は2024年7月時点で200種類を超えるとも言われているが、能力の多彩さや相性もあり「これが最強!」と断言できるものはない。

 とはいえ、最強がどれか気になるのも読者のサガというもの……。そこで今回は、『ONE PIECE』作中で最強、あるいはそれに近い呼ばれ方をした強力な悪魔の実を見ていこう。

 奇想天外な能力がひしめくあの世界で恐れられる悪魔の実とは、どんなものだろうか?

■ゴムゴムがなければ「最強」最右翼? “ゴロゴロの実”

 まずは「空島編」のラスボス、神・エネルの“ゴロゴロの実”からだ。最強種と呼ばれる「自然(ロギア)系」であり、食べた者は体を雷に変化させる能力に目覚める。

 その驚異たるや、知識で麦わらの一味を支えるニコ・ロビンをして「確かに…“無敵”と謳われる能力の一つ」と言わしめた。

 最大2億ボルトの電撃を放てるのは、ほんの序の口だ。雷の体による超高速移動、無数の落雷を呼び起こす雷雲の生成、雷が持つ熱エネルギーの活用……と、その凄さは挙げればキリがない。

 電気による心臓マッサージで自ら心肺蘇生したシーンは、当時読んでいて「どうやって倒せばいいんだ……」と絶望したものだ。

 作中では世界で唯一の天敵である“ゴムゴムの実”の能力者、主人公のモンキー・D・ルフィのおかげでなんとか撃退できたが、あの場にルフィがいなかったらと思うとゾッとしてしまう。

 ちなみに尾田先生は単行本の質問コーナー「SBS」において、“エネルが青海に下りたら懸賞金はあの厄介さから考えても5億以上はかたいかもしれない”と、明言している。組織力もない無法者が5億と考えると、やっぱり“ゴロゴロ”の能力はかなり強いのではないだろうか。

■世界最強の男が振るう世界を滅ぼす力! “グラグラの実”

 次は、海軍本部元帥・センゴクが「世界を滅ぼす力」と断言した“グラグラの実”だ。能力者は“白ひげ”ことエドワード・ニューゲートで、白ひげ海賊団と海軍本部が衝突した「マリンフォード頂上戦争編」でその力が明かされた。

 “グラグラの実”の能力は揺れを操るものであり、白ひげの手にかかれば地震やそれに伴う津波を容易に引き起こす。天災級の自然現象を自由自在に操れるのならば、確かにそれは「世界を滅ぼす力」に違いない。

 また、大気にヒビを入れて衝撃波を放ったり、震動で島ひとつを傾けたりと、あらゆるスケールがほかの悪魔の実とはケタ違いだ。世界最強の海賊と名高い白ひげが鍛え上げたからこそ、ここまでの破壊力を発揮するのだろう。

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