伊藤潤二・富江×キティも「最高にコワかわいい!」貞子、ゾンビに内臓丸見えまで…「ハローキティ」が魅せた“ゾゾゾ”なホラーコラボの画像
「貞子」ともコラボしているハローキティ (C)角川書店 (C)1976, 2013 SANRIO CO.,LTD.

 1974年に誕生し、今年で50周年を迎える「ハローキティ」。その抜群の知名度と人気から、これまで国内外問わず、さまざまな企業やキャラクターとコラボを果たしてきた、日本を代表するキャラクターだ。

 ハローキティのコラボは人気漫画やスポーツ、ファッションと多岐にわたるが、中でも最近話題になったのは、サンリオと日本のホラー漫画界の‟鬼才”伊藤潤二氏のキャラクターとのコラボだ。

 8月23日から東京・渋谷PARCO、大阪・心斎橋PARCOで、期間限定で「伊藤潤二×サンリオキャラクターズ POP UP STORE」が順次開催される。メインイメージとなっているのはハローキティと漫画『富江』を組み合わせたビジュアル。制服姿に身を包み、ルーズソックスを履いてギャルになった富江がキティに囲まれてほほ笑む「ギャル富江」だ。同ストアでは、漫画『死びとの恋わずらい』の美少年がサンリオキャラの顔の風船を持つ「浮遊する四つ辻の美少年」シリーズや、富江が他サンリオキャラの耳をつけて姿をまねた「まねっこ」シリーズのアイテムなども販売される予定で、意外なコラボが注目を集めている。

 今回の伊藤潤二作品だけでなく、実はハローキティとホラーの異色コラボは意外と多い。

■貞子、チャッキーにペニーワイズらホラースターとのコラボ

 まずは、これまでにも多くあったホラー映画とのコラボ。

 2012年に映画『貞子3D』が公開された際に、シリーズの象徴的なキャラクターである『リング』の貞子とハローキティのコラボが実現となった。貞子になりきったキティは、髪は足元まで伸び、顔のほとんどが隠れてしまっている。リボンや鼻の色の色素はいつもより薄く、薄いピンク色の衣装に髪にたくさんあしらわれたリボンが「コワかわいい」のラインをうまくついている。

 コラボ期間中に発売されたアイテムの中には、貞子そっくりに井戸から体を出しているキティのグッズもあったが、深夜に現れるのがこんな貞子なら怖くなさそうだ。

 また、テーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」では、2018年のハロウィン時期に映画『チャイルド・プレイ』のチャッキーの姿にふんしたキティのグッズが限定販売されたこともある。

 顔じゅうに赤い線がほとばしり、チャッキーとお揃いの衣装をきたキティの姿はハロウィン感満載で、パークでグッズを身に付ける人も多かったようだ。

 さらにチャッキー姿のキティだけでなく、キティの双子の妹のミミィがティファニー、キティの恋人のダニエルがグレンの姿にふんした豪華なぬいぐるみのセットも販売。これも大人気だった。

 2019年には同じくホラー映画『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』がハロウィンの「サンリオピューロランド」とコラボ。キティの顔にはピエロメイクが施され、ペニーワイズにふんしたビジュアルも公開された。

 ピューロランドの園内もコラボフードやフォトスポットなど『IT』仕様になっていたのが印象的だ。ピューロランドではこのほかにも閉園後にお化け屋敷とコラボしたホラーイベントが定期的に開催されているため、ホラーとサンリオは意外にも親和性が高いのかもしれない。

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