いよいよ最終章に突入し、ストーリーに散りばめられた謎が明かされ始めている『ONE PIECE』。しかし、メインキャラである麦わらの一味にもまだまだ謎が隠されていて、それが大きな伏線になっていそうなのだ。
例えば過去には、サンジの出自がビッグ・マムとの戦いで大きな役割を果たしていたり、ルフィの父親が革命家ドラゴンだったりと、驚きの設定が隠されていたこともある。そこで今回は、いまだに明かされていない麦わらの一味の「謎」を整理していこう。
■いまだ出自が明かされないメンバー
麦わらの一味には、出自がはっきりと明かされていないメンバーもいる。サンジやロビンは親の存在が人生に大きな影響を与えていたが、親についてほとんど情報がない場合も多いのだ。中でも注目されているのは、ルフィ、フランキー、ナミの親である。
ルフィの父親モンキー・D・ドラゴンは、世界政府にとって最も危険な人物のひとりである。しかし、母親に関する情報はほとんど出てきていない。ルフィの祖父ガープもドラゴンについては語ったものの、母親には触れていなかった。
これまでもマキノやボニーなど、女性キャラが出るたびに、ルフィの母親説が取り沙汰されている。いずれも今では否定されていて、最終章ではルフィの出自がより詳しく明かされるかどうか注目したいところだ。
麦わらの一味の船大工フランキーについては、親が海賊であるとは明かされている。96巻967話「ロジャーの冒険」で出てきたおでんの日誌の記述には、幼いフランキーも登場するのだが、当時彼は「海賊に捨てられたばっかだぞ」と語っている。これを踏まえると、彼の親はロジャーと同じ時期に活躍していた海賊である可能性が高い。
またナミの両親にかんしては、重要な伏線という説もある。ナミは元海兵のベルメールに拾われた戦争孤児だが、実は「海賊の子」説や「天竜人の子」説まで、幅広い考察がある。
ルフィはドラゴンの子、ゾロはワノ国の大名一族・霜月家の末裔、ウソップは大海賊ヤソップの子、サンジはジェルマ王国の王子……と、ナミが東の海(イーストブルー)で出会った仲間たちは皆特殊な出自である。そのため、彼女の血筋にも重大な秘密が隠されていてもおかしくはないだろう。
■ゾロの生まれ故郷は物語にどう絡む?
ゾロの生まれ故郷であるシモツキ村が、ワノ国を違法出国した霜月コウ三郎の作った村であることはすでに明かされている。しかし、この村にかんしてはまだ謎が多い。60巻589話「風雲の志」では、この村にドラゴン率いる革命軍が食糧を分けてもらうために立ち寄る場面が描かれている。革命軍のメンバーは「村の道場で恵んで貰いました」と話しているが、この道場はゾロが剣術を習っていた道場だと思われる。
こうした描写や、世界政府と対立しているワノ国と縁のある村というのもあって、革命軍とのつながりも噂されているのだ。
魚人島やワノ国、アラバスタ王国など世界政府と因縁がある島は、最終章でも重要な意味を持っている。そのため、シモツキ村もワノ国の侍が作った国として世界政府との戦いに関わってくるかもしれない。