■古代兵器を巡る陰謀と、麦わらの一味とのかかわり

 1つでも入手できれば、世界を手にするとも言われている古代兵器を巡って、世界中でさまざまな陰謀が渦巻いている。そして、古代兵器を巡る騒動に、麦わらの一味が関わったことも多い。

 アラバスタ編では、アラバスタ王国に眠る「歴史の本文(ポーネグリフ)」に書かれたプルトンの情報を手にするため、当時王下七武海だった「サー・クロコダイル」が国獲りを企み、これに対抗したのが、王女ネフェルタリ・ビビと麦わらの一味だった。最終的にルフィが勝利したため、クロコダイルの目的は未然に防がれた。

 そしてウォーターセブン編では、海軍の一部の権力者が、プルトンの設計図とポーネグリフを解読できるニコ・ロビンを手に入れようとする騒動が起こった。こちらもルフィたちの活躍で未然に防ぐことに成功している。

 その後、プルトンはワノ国に封印されていることが判明。ワノ国が鎖国している理由もプルトンの存在を隠すためであり、ワノ国の開国はプルトンを解放することを意味しているという。

 続いて、魚人島でルフィたちがリュウグウ王国を巡る内乱に巻き込まれる中で、ポセイドンの正体が王女しらほしであることが判明した。しらほしは、ポセイドンの力で海王類と対話し、方舟ノアが破壊されるのを防いでいる。

 もし、しらほしが破壊を願えば、世界中の海から海王類が集まり、世界を蹂躙することも可能。その強大な力を狙った海賊との戦いもルフィが勝利し、しらほしを守ることに成功している。

 最後にウラヌスは、いまだ名前が登場しただけだが、今後の展開で正体が明らかになるのは間違いないだろう。そして、これまでの古代兵器と同様に、その騒動には麦わらの一味も関わってくるはずだ。

 このように古代兵器は、物語の中でたびたび名前が挙がるものの具体的な描写は意外に少なく、いまいち重要性が分からなかった。しかし、これまでのルフィたちの冒険をあらためて振り返ってみると、要所要所で古代兵器の存在に関わっていたことが分かる。

 今後の物語では、謎に包まれたウラヌスの正体が明らかになるとともに、ほかの古代兵器が関与してくる可能性も十分に考えられる。ちなみにウラヌスは「天空神」の名がついているだけに、「月に隠されているのでは?」と考察する人も多いようだ。もし、その予想が当たっていたら、月に向かったエネルがウラヌスとともに再登場……なんてこともありうるのかもしれない。

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