■同じ師のもとで修行を励んだ兄弟子と対決『FAILY TAIL』グレイ・フルバスター

 最後は、真島ヒロ氏の『FAILY TAIL』から、グレイ・フルバスターを紹介する。

 グレイは、魔導師ギルド“妖精の尻尾”に所属する氷の造形魔導士。黒髪の美少年で一見クールなキャラに見えるが、実は主人公・ナツにも負けず劣らずの非常にアツい男だった。

 アニメ16話「ガルナ島 最終決戦」。かつて師匠・ウルのもとでともに魔導士の修行に励んだ兄弟子、リオン・バスティアとの対決は非常にアツかった。

 師匠を超えることだけに固執し、悪魔デリオラを復活させようとするリオン。それを止めようとグレイはリオンと死闘を繰り広げる。「何も見えてねえヤツがウルに勝つだと!? 100年早えよ出直してこい!」と一喝したグレイは、ウルの教えである両手で氷雪砲を造形、リオンに勝利する。

 その後、グレイとリオンはジュビアを交えた三角関係にもなりつつ、ファイナルシリーズでは共闘することとなる。アニメ第301話「気魄」、“スプリガン12”の一人・ナインハルトが“屍のヒストリア”によってウルを具現化、グレイとリオンはかつての師匠と戦うことになる。

 圧倒的なウルの強さに対して諦めをみせるリオンだったが、グレイは「歩き出せリオン」とアツく鼓舞する。そして上半身裸姿となった二人が、力を合わせウルに勝利する展開は非常にアツかった。

 

 今回は、バトル漫画に登場する氷使いキャラとその“アツい心”をのぞかせるシーンを紹介してきた。いずれのキャラも氷のイメージ通り一見クールで冷静なキャラであったものの、その心の中には炎のようにアツいものをたぎらせていた。

 冷たい氷の能力とアツい心とのギャップがなんとも堪らない、魅力的なキャラたちだといえるだろう。

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