2022年末、世間を熱狂の渦に巻き込んだ、劇場版アニメ『THE FIRST SLAM DUNK』(原作:井上雄彦氏)。復活上映が決定し、8月13日から全国300館以上の映画館で上映されることとなった。それに先がけてBS12では7月28日の夜7時から、過去公開された劇場版『SLAM DUNK』4作品の一挙放送が予定されている。この夏は『スラダン』三昧になりそうだ。
ところで本作の見どころの一つといえば、女性を虜にする魅力的なキャラクターたちだろう。湘北高校の流川楓をはじめ、作中でもモテモテな様子が描かれているキャラは多いが、ほかにも実は絶対モテている「隠れイケメン」「渋イケメン」も多いはず。今回は日常シーンが描かれることの少ない他校チームから、モテ男を探してみたい。
■老け顔も色気に変える「渋イケメン」海南大附属高校3年・牧紳一
「渋イケメン」という言葉に、まっさきにこのキャラを思い浮かべる人は多いだろう。神奈川No.1プレイヤーであり“王者・海南”のキャプテンの牧紳一だ。
実力はもちろん、試合中に冷静な判断力や適切な声かけでチームを束ねるリーダーシップも、まさに“デキる男”そのものだ。おまけにプライベートでは、偶然会ったほぼ無一文状態の桜木花道を新幹線で名古屋まで連れて行くなど、面倒見の良い兄貴分でもある。
唯一、弱点があるとすれば、OBや監督に間違えられるほどの“老け顔”という点か……? しかし前髪を下ろすとなかなか若々しいし、あの成熟した精神性と鍛え上げられた肉体の持ち主だ。多少老けているくらいがちょうどいい気もする。
ましてやあの年代にとって、年上の男性・女性は憧れの存在として見なされる。きっと周りの女子の間では老け顔も“大人っぽい”なんてプラスに変換され、“涙ぼくろが色っぽい”なんて囁かれているかもしれない。
■モテの王道「渋イケメン」翔陽高校3年・花形透
翔陽高校のモテ男といえばキャプテン・藤真健司だろうが、副キャプテンの花形透も藤真に次ぐスタープレイヤーだ。そのうえメガネの似合う長身のイケメンで、温和でクレバーなタイプと来たら、まぁモテないはずがない。
藤真にカリスマ性があるぶん、どうしても花形はその陰になりやすい。それでも本人は表に出ようとするでもなく、自分なりの立ち位置でチームを引っ張り、藤真を支えている。その高校生らしからぬ知的で物静かなたたずまいは、どこかミステリアスでもあり、いぶし銀のような渋さをも感じさせる。
若いうちは華のあるタイプがモテはするが、この手のタイプに惹かれる渋好み女子も想像以上に多いものだ。その点で花形は、藤真とは対極的なモテの王道かもしれない。
■実はイケボな「隠れイケメン」陵南高校3年・池上亮二
本作では“あまり目立たない実力者”が多数登場するが、陵南の副キャプテン・池上亮二もその一人だ。「ディフェンスに定評のある池上」という言葉と、海南戦ラスト10秒きったところで牧からスティールを決めたことから、かなりの実力者であることが窺える。
チームのなかでは感情的になりやすいキャプテン・魚住純と、気まぐれな天才・仙道彰のあいだで、サバサバと安定感のある態度でチームを支えた。見た目も前髪を下ろせば実は硬派な感じのイケメンかも……という気もしないでもない。そして何より「CV:緑川光」というイケボの持ち主だ。
陵南一のモテ男は間違いなく仙道だろうが、池上と身近で接することのある同級生やクラスメイトのなかには、彼が隠れイケメンだと気づく女子も多いかもしれない。とくに頼りがいのある人が好みなら、仙道より池上だろう。