■ラオウを守ったのに…フドウに矢を放ち瞬殺されるザコ
ラオウVSフドウの戦いでは、ラオウを守ろうとしたのに、それが逆に彼の逆鱗に触れてしまい、理不尽に殺されてしまったザコがいる。
ラオウは南斗五車星のフドウに戦いを挑み、その際地面に線を引いてザコたちに「よいか~~このラオウの体一歩でもここより退いたら容赦はいらぬ!! この背に向かい全矢射ち放てい!!」と命ずる。おそらく、そんな無様なことにはならないと自信を持っての行動だったのだろう。
しかし実際にフドウと戦うと、フドウを応援する子どもたちの哀しき瞳に宿る力などに押され、ラオウは線から足を退いてしまう。その瞬間ザコたちはラオウを守るべく、フドウに巨大な矢を放ち、瀕死を負わせるのであった。
しかしこの行動に激怒したラオウは「きさまら なぜこの拳王を射なかった!!」と怒りを露にし、ザコたちを瞬殺。せっかくラオウを助けたのにまさか殺されてしまうなんて……なんとも悲惨だ。
ただし最初に瞬殺されたザコは「い…一体どうなされたのですか!! まるでデクの棒のように!! 我われが射ねば今頃拳王様は」と、余計な一言を口走っている。ラオウを“デクの棒”呼ばわりするとは……そりゃあ瞬殺されても仕方がないと言えそうだ。
今回紹介した理不尽な死に方が不憫すぎたザコたちは、いずれもケンシロウかラオウの機嫌の悪さによって瞬殺されている。彼らは絶対に機嫌の悪いときには近づいてはいけない2人の目に、たまたま入ってしまったザコと言えるだろう。
なんとも可哀想ではあるが、理不尽な死に方をするザコがいるからこそ、本作の魅力は高まっているのかもしれない。