■理性と性欲に揺れるリアル男子の心情『サバエとヤッたら終わる』

 早坂啓吾さんによる『サバエとヤッたら終わる』は、WEBマンガサイト『くらげバンチ』(新潮社)で連載中の作品である。ドラマはTOKYO MXにて今年8月から放送され、主役は濱田龍臣さんと沢口愛華さんのW主演だ。

 大まかなストーリーはこうだ。主人公の男子大学生・宇治は、巨乳の同級生、鯖江とは友人同士。宇治には好きな女の子がいるものの、セクシーでやたら絡んでくる鯖江の体にドキドキが止まらない。毎回一線を超えそうになるものの、自分には好きな人がいるから我慢しなきゃ! と、理性と戦う男の物語だ。

 宇治と鯖江は悪友という関係でありながら、お酒が入ったりするとその関係は男女に発展しそうになって危うい。毎回“もしかして鯖江は俺のこと好きなんじゃ……”という展開になりつつ、最終的にはあっさりかわされる展開にも惹きつけられる。

 鯖江は名前の通りサバサバした女性であり、昔でいうオヤジギャルっぽい行動にも注目だ。

■ドロドロ展開が好きな人はこちら!『夫の家庭を壊すまで』

『夫の家庭を壊すまで』は赤石真菜さん、MUGEN FACTORYによる株式会社アカツキが運営するHykeComicで配信されている人気作品だ。ドラマはテレビ東京ドラマプレミア23にて、主演・松本まりかさんで7月8日より放送される。

 ストーリーは、主人公の如月みのりが“夫がもう1つの家庭を持っていた”というショッキングな事実を知ることからはじまる。実は夫は15年もの間、もう1つの家庭を持っていた。事実を知ったみのりは用意周到に復讐のための準備をしていく……というストーリーだ。

 ただし本作は単に不倫の制裁を行う痛快な復讐劇だけでなく、不倫相手の女の事情、みのりの生い立ちまで複雑に絡んでいく。まるで昭和から平成にかけて人気を博した昼ドラ感満載のストーリーであり、ドロドロとした女の復讐劇が見たい人は必見である。

 

 紹介しているように、2024年の夏ドラマは“性と愛”が絡み、ちょっと“キケン”な香りがする。しかしコメディやシリアス、痛快な復讐劇から社会派作品とジャンルはそれぞれ異なるので、どれを見ても面白いだろう。いずれも見ごたえのある作品ばかりなので、この夏ワクワクする刺激がほしい人はぜひ視聴してほしい。

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