■作品を象徴した凄まじいオープニング
ほか、『レイアース』の魅力として、田村直美さんが歌う第一章の主題歌「ゆずれない願い」も欠かせない。同曲は100万枚を越えるセールスを記録し、田村さんはこの曲で1995年の『第46回NHK紅白歌合戦』に出場した。
また同じく田村さんが歌う第二章の後期オープニング曲「光と影を抱きしめたまま」での、とんでもない美しさの映像を思い出す人も多いだろう。同OPは当時のアニメ2話分にも相当する作画枚数6000枚のセル画を使ったとアニメファンの間で伝説として語り継がれているもの。今回のアニメではどのようなアーティストが起用されるか、どのような映像になるのか。注目ポイントの一つといってもいいだろう。
■細かく書き込まれた大きな瞳の作画はどうなる?
さて、今回公開されたビジュアルには、異世界セフィーロに招喚された光、海、風が武器を手にする後ろ姿が描かれたが、このままでは3人の表情は見えない。
『レイアース』の時期のCLAMPといえば、瞳の描き込みの細かさやバサバサのまつげ、宝石や武器など作画の描き込みがとにかく細かかったことが印象的だ。
しかし、2000年ごろを境にその絵柄はすっきりとしたシンプルなものになったように感じる。以降描き下ろされた『レイアース』のキャラたちも現代的な顔立ちをしている。今回のアニメでは果たしてどちらに寄った作画になるのか。当時のファンである作者からするとやはりきらびやかな絵柄に愛着があるのだが……。
今回はストーリー、声優、主題歌、作画の観点から『レイアース』の魅力を振り返ったが、思い出すだけでも懐かしさがあふれそうだ。センスのある作風は、令和の視聴者にもきっと刺さるはず。続報を期待して待とう。