■いよいよ始まる最終決戦に向けての恐怖の演出

 かねてより、それぞれが歌い分けているパートの歌詞が、 MY FIRST STORYのHiroが鬼殺隊の目線を、HYDEが鬼舞辻無惨の目線で歌っているのではないかとファンの間で言われていたが、その考察が的中したかのようなドンピシャの神演出だった。

 3分程をかけて無惨がひたすら産屋敷邸までを歩く様子を描くという大胆な構成と、これからの激しい戦いを予感させる空気感にはドキドキハラハラしながらも、いよいよ最終決戦が始まるのかと少しワクワクしてしまった。

 次回第八話はついに最終回。無惨が到着したことで、いよいよ鬼殺隊との戦いが始まることが予想されるが、放送後には今後の『鬼滅の刃』に対してファンの希望や考察が殺到。中でも「続きは映画3部作でやってほしい」というものがダントツに多かった。

『柱稽古編』のオープニングでもチラリと描かれている、まだ倒していない上弦や新しく上弦の肆となった鳴女、そして無惨のことを考えると、たとえ続きを映画でやったとしても一作では到底収まらないだろう。

 またこれ以降の戦いにはグロテスクシーンや容赦ない展開も多いため、小さな子どものファンのことを考えると、もし映画になるのであればレイティングも気になるところだ。

 そしてなにより、2020年に公開された映画『無限列車編』は戦闘シーンも演出も、どれをとっても信じられないほどのクオリティの高さだった。「映画化希望」の声が多かったのは、その功績があってのものだろう。

 どちらにせよ、製作陣には、きちんとした制作期間をとって満足するクオリティで物語の最後までを描ききってほしいところ。ひとまずは次回最終回となる「柱稽古編」がどういった結末を迎えるか。放送枠も60分に拡大されるので、要注目だ。

  1. 1
  2. 2
  3. 3