■シンケンジャーの姐御肌キャラ…シンケンピンク・高梨臨

 ドラマ『恋がヘタでも生きてます』(日本テレビ系)や『あいの結婚相談所』(テレビ朝日系)、さらには2018年のNHK大河ドラマ西郷どん』のふき役と、まさに“綺麗なお姉さん”の代名詞的女優・高梨臨さん。そんな高梨さんは、2009年放送の『侍戦隊シンケンジャー』でシンケンピンク・白石茉子役を演じている。

 “天のモヂカラ”を使用し、シンケンピンクに変身する女性の侍・茉子。勝ち気なクールビューティーで、シンケンジャーのなかでも皆を引っ張る姐御肌キャラは、まさに彼女のイメージにピッタリな役だった。

 高梨さんは、過去のインタビューにて、“幼少期は『美少女戦士セーラームーン』に登場するセーラーマーズに憧れており、茉子を演じるにあたって意識していた”と語っていたが、これを聞くと当時の視聴者もなるほどと納得する部分が多いのではないだろうか。

 そして2019年には、『侍戦隊シンケンジャー』10周年ということで、自身のインスタグラムにシンケンピンクのお面をかぶった写真を投稿。今でも本作を愛する姿に、ファンからも多くの応援コメントが寄せられていた。

■宇宙から落ちてきた美少女…仮面ライダーなでしこ・真野恵里菜

 最後は2011年公開の『仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGA MAX』で、仮面ライダーなでしこ・美咲撫子役を演じていた真野恵里菜さんを紹介しよう。

 当時、ハロー!プロジェクトで現役バリバリのアイドルだった真野さん。彼女が演じた撫子は、突如空から落ちてくる美少女で、見た目こそ可愛らしい女子高校生だが、その正体は“SOLU”という宇宙生命という役どころだ。

 そのため撫子は、はじめは意思のない反射行動しかしていなかったが、福士蒼汰さん演じる如月弦太朗と交流していくうちに、徐々に感情を見せるようになる。その際、とぼけた演技をする真野さんは非常に可愛らしく魅力的であった。

 そして、弦太朗と同じく「宇宙キター!」で、白い身体に青い複眼、頭部には猫耳のような突起がある仮面ライダーなでしこに変身。「タイマンはらしてもらうぜ!」と敵に戦いを挑み、元気かつコミカルな戦闘を繰り広げていた。

 2021年、『仮面ライダーフォーゼ10周年キターッ!~青・春・再・会~、真野恵里菜スペシャルインタビュー』では、当時の握手会などでちびっ子から「なでしこ」と呼ばれ、それが非常に嬉しかったとも語っていた。本作は真野さんにとっても思い出深い作品となっているようだ。

 

 今回は『仮面ライダー』シリーズや『スーパー戦隊』シリーズで変身ヒロインを演じた女優たちを紹介してきた。いずれのヒロインも非常に魅力的で、作中では男性ヒーローにも負けない活躍を見せていた。

 放送・公開から10年以上経った現在も、続編の出演のみならずインタビューやSNSからも、その作品を忘れず愛している気持ちが伝わってくる。それは、いち特撮ファンの筆者としても非常に喜ばしいことである。

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