実は最強?『それいけ!アンパンマン』意外なリアクションも貴重!「ばいきんまん」がひれ伏す“2人の女性キャラ”の画像
映画『それいけ!アンパンマン ばいきんまんとえほんのルルン』(C)やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV (C)やなせたかし/アンパンマン製作委員会2024

『それいけ!アンパンマン』の映画シリーズ第35作『それいけ!アンパンマン ばいきんまんとえほんのルルン』が2024年6月28日に公開予定だ。

『それいけ!アンパンマン』は、やなせたかしさんの絵本『あんぱんまん』を原作とした1988年から始まったアニメで、困っている人を助けるヒーローのアンパンマンを主人公にした物語。その永遠のライバルともいえるのが、「バイキン星」からやって来たばいきんまんだ。

 1989年から始まった映画シリーズのタイトルにばいきんまんの名前が登場するのは、1990年の映画『それいけ!アンパンマン ばいきんまんの逆襲』ぶり2回目となる。ばいきんまんがメインキャラとなるのは2012年の『それいけ!アンパンマン よみがえれ バナナ島』と、2018年『それいけ!アンパンマン かがやけ!クルンといのちの星』に続いて3度目だ。

 最新作『それいけ!アンパンマン ばいきんまんとえほんのルルン』は絵本の中に吸い込まれてしまったばいきんまんがアンパンマンと協力し「絵本の世界」を守るべく活躍する姿を描く。

 普段は、自己犠牲の精神を持つアンパンマンに対して利己主義的な行動をするばいきんまん。しかし両者はある意味では光と影のような存在で、決して片方だけでは存在しえない。

 公式サイトでも、「ばいきんまんはいつも負けるのに、どうしてアンパンマンと戦うの?」という質問に対して、「ばいきんまんは、アンパンマンをやっつけることが生きがいなので、何度やられても、またアンパンマンと戦おうとします。それに、とっても立ち直りが早いので、やられても平気なのです」という回答がされている。

■ばいきんまんの恋のお相手「ナプキンさん」

 毎回悪さを仕掛けてはアンパンマンらにやられてしまうのがお約束だが、どこか憎めず、めげずにアンパンマンの前に立ち塞がる愛すべき存在の悪役キャラ・ばいきんまん。発明が得意であの手この手でアンパンマンを倒そうとするが、実はそんな彼には、アンパンマンのほかにも「絶対に勝てない」存在がいる。

 その1人目が、1991年に放送された「アンパンマンとナプキンさん」で初登場した「ナプキンさん」だ。

 首にナプキンを巻き、頭に帽子の形に折ったナプキンをかぶっている長身のナプキンさん。名前の通り清潔なナプキンで怪我の手当てをする彼女は、しょくぱんまんに襲いかかったばいきんまんを説得する。ばいきんまんは彼女のことをすっかり好きになってしまい、珍しく素直に帰ってしまった。

 他の回でも「みんな仲良くしなければいけません」というナプキンさんの姿を見たばいきんまんは、目がハートになり心臓が飛び出し、そのままバイキンUFOから落ちてしまう。その後もナプキンさんのいうことはなんでも素直に聞いて、ドキンちゃんに頼まれても悪だくみもしなかった。

 苦手であるはずの清潔で真っ白なナプキンを見ても、「ナプキンさんみたいにきれいだなあ」と言ってしまう始末。ばいきんまんに戦闘放棄させるナプキンさんは、ある意味、最強の存在ともいえる。恋をしたばいきんまんの姿はとてもかわいらしかったが、このままではアンパンマンの存在意義が危うくなってしまうところだ。

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