■全ワールドクリアでワールド9に突入!? バグ技が現実になった!……けど行けなかったあの頃
そんな『スーパーマリオブラザーズ2』に“裏ワールド”があったことを知っている人は、どれだけいるでしょうか。裏ワールドは「ワールド9」と「ワールドA〜D」の2種類。
特にワールド9は、当時大きな話題となった『スーパーマリオブラザーズ』の裏技……というか電源を入れたまま『テニス』(任天堂)のカセットと差し替えるという危険なバグ技を使うことで出現するといわれたワールドが、公式に再現(?)されたものなのです。
この「ワールド9」は「ワールド1-1」から「8-4」までワープを使わずに全ステージをクリアすることで行くことが可能。「ワールドA〜D」は「8−4」を8回クリアして、タイトル画面に「★」を8個並べることで行けます。
説明書にもその行き方がほのめかされてますが、どちらにしても難度高すぎな条件。筆者はもちろん、裏ワールドに到達できた友人は誰ひとりとしていませんでした。前作と違ってコンティニューは標準装備されてますが、ディスクならではのセーブ機能はなし。であるにも関わらず説明書には「コンティニューを使わないで挑戦してみてください」なんて書いてあったりして、どんだけプレイヤーを煽ってるんだ……と思ったものです。
実際の裏ワールドはどのようなものかというと、ワールド9は通常の地上マップの配置を使用した水中面だったり、不可解なブロック配置の城マップだったりと、やはり前作の「バグ面」を意識した作り。「9-1」開始時やゲームオーバー時にはスタッフからプレイヤーへのメッセージがあったり、「9-4」では「アリガトウ!」という形にブロックは配置がされていたりと、当時ここに到達した子どもは、ゲームからの予期せぬプレゼントに大興奮したに違いないでしょう。一方のワールドA〜Dは、『スーパーマリオ2』をクリアした人に向けた、さらなる高難度ステージとなっています。
■いま遊んでもやっぱり難しい! 『マリオ』シリーズ最難関のゲームでは?
カセットとして発売されなかった本作ですが、『Nintendo Switch Online』でオリジナル版やスーパーファミコンの移植版が遊べるため、意外にもプレイできる環境が整ってます。セーブもできるし、クリアしやすくなった……と久しぶりに遊んでみましたが、年月とともに失った自分の反応速度のためか、やっぱり相当骨が折れました。現在の“死にゲー”もかくやというほど、シリーズ最難関と思えるほどの難しさなので、腕自慢の人はぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。