■お前は俺のダチだ!『仮面ライダーフォーゼ』福士蒼汰&吉沢亮、そして横浜流星

 最後は2011年の『仮面ライダーフォーゼ』から。本作は、仲間との絆を何よりも大切にする高校生、仮面ライダーフォーゼに変身し戦う如月弦太朗を福士蒼汰さんが、謎の編入生として登場、拳法の達人で仮面ライダーメテオに変身して戦う朔田流星を吉沢亮さんが演じていた。

 福士さんは現在公開中の映画『湖の女たち』で主演、吉沢さんも2021年のNHK大河ドラマ『青天を衝け』で主人公の渋沢栄一を演じるなど、どちらも今では日本を代表する実力派俳優だ。

 本作は、天ノ川学園高等学校を舞台に「仮面ライダー部」の活躍を描いた、『仮面ライダー』シリーズでは珍しい学園青春ドラマとなっている。

 如月弦太朗のいる天ノ川学園高等学校に、物語中盤から編入してきた朔田流星。彼はある組織の潜入員だが、その正体を隠してライダー部へ近づく。福士さん演じる弦太朗は、普段なら誰とでも友達となろうとする性格なのだが、本性を隠す流星とだけは友達になろうとせず、当初は軽薄な関係だった。

 第32話「超・宇・宙・剣」で、昏睡状態の親友・井石二郎を助けるためアリエス・ゾディアーツと手を組んだ流星は、激しい戦いの末、弦太朗を死に追いやってしまう。おかげで井石二郎の意識は戻ったが、流星は弦太朗を殺めたことに激しく苦しむこととなる。

 自分自身のけじめとしてライダー部のピンチに駆けつけ、ボロボロになってアリエス・ゾディアーツと戦う流星だったが力及ばない。そこに現れたのが、なんと死んだはずの弦太朗だった。

「お前に取り返しのつかないことを…」と詫びる流星に対して「別に詫びることなんか1つもねぇだろ! お前も俺もダチを助けるために全力で戦った」と言い放ち、「お前は俺のダチだ流星! もう1点の曇りもねえ」と言った瞬間、2人は本当の親友となった。

 ちなみに、流星が助けようしていた親友・井石二郎は、なんと2025年の大河ドラマ『べらぼう 〜蔦重栄華乃夢噺〜』で主演が決まっている横浜流星さんが演じていた。ここまでイケメン俳優が揃っているとは、驚くばかりだ。

 

 今回は、イケメン仮面ライダー俳優たちの胸アツ友情シーンを紹介してきた。今をときめくスターを輩出する『仮面ライダー』シリーズは、まさに彼らの原点だった。今後の『仮面ライダー』シリーズにも、スター候補の若手イケメン俳優が次々と登場するのだろう。非常に楽しみだ。

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