■『ONE PIECE』ナミ

 最後は尾田栄一郎氏による『ONE PIECE』(集英社)に登場するナミだ。ナミは航海士で、もともと気象を読む力に長けている。その上、ウソップがナミのために「天候棒(クリマ・タクト)」を開発したおかげで、気象を利用した力を使えるようにもなった。

 使える技はもともとは宴会芸のようなものばかりだったが、それも旅を続けるうちにどんどん進化していく。エニエス・ロビー編では、空島で手に入れた貝(ダイアル)を仕込んだ「完全版“天候棒”(パーフェクト クリマ・タクト)」となり、魚人島編では「魔法の天候棒(ソーサリー・クリマ・タクト)」へと変わった。

 ナミはおもに風と雨と雷を操作することで強力な技へと昇華させ、戦いにも利用している。残念ながらルフィたちの戦力と比べると、それほど強力とはいえないだろう。しかし、相手を撹乱する手段としては十分。ナミの奮闘によって、麦わらの一味がピンチを切り抜けた場面もあるのだ。

 そんなナミの必殺技の中でも、「ゼウスブリーズテンポ」は群を抜いた攻撃力を持っているだろう。これは雷雲ゼウスを操って高威力の雷を落とす技だ。エネルの「神の裁き」に匹敵するほどの威力を持つと思われるが、詳細は不明……。それにしても、敵の雷雲までも利用できるのは面白いと思った。

 

 今回見てきたように、気象操作ができる能力は万能で強力なものが多い。また応用が効くのでさまざまな場面で活用できるのも魅力的だ。できることなら日常に欲しい能力ともいえるだろう……。

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