■人類最強と生物最強？ 五条悟ＶＳメルエム
最後に、最強と呼ばれる五条悟とメルエムの対戦だ。
五条は「無限限呪術」により攻撃が当たらないし、メルエムもネテロ会長の「百式観音」ですらものともしない硬い甲殻を持っている。互いに実質ダメージなしでどう戦うか。
五条目線で考えると、メルエムを「無量空処」で無力化し、口の中にでも「茈」を打ち込めば勝てるかもしれない。“外が硬い敵には内側から”というのはパニック映画のテッパンで、五条ならすぐに思いつきそうだ。ただ、広範囲に「円」を張り相手の感情まで読める覚醒後のメルエムを領域に引き込むのは、かなり難しいのではないか。
逆にメルエム目線だと、呪術師を食って術式を取り込めば（宿儺の指を取り込んだ虎杖に宿儺の術式が刻まれるなら、メルエムも術式ごと取り込めるはず）一気に優勢になるだろう。呪力とよく似た念能力の操作に慣れているうえに学習能力も高いから、戦闘中に領域展開までたどり着けそうだ。
一朝一夕で習得した領域展開でどこまで五条と領域の競り合いができるかは微妙だが、何とか無量空処を耐え抜けば、その後はしばらく互いに術式が使用できなくなる。
素の力でメルエム圧勝か、あるいは二人以上の術式を取り込んで他の術式で戦うか。それとも領域展開に頼らず領域展延で無限を中和しながら、反転術式での回復が間に合わないレベルで攻撃を畳みかけるか……。
とはいえ、五条の相手をしつつ、ほかの術師を探して食うというのもそううまくはいかないだろうし、結局この勝負はドローかな？と見ている。
以上、勝手に妄想したカードのうち何組かを挙げてみた。
個人的には、みんなそれぞれに勝負を楽しみ、最後には互いを讃え合っていてほしい。それが『ジャンプ』ではないだろうか。
ところで先日、冨樫氏が自身のＸで『ＨＵＮＴＥＲ×ＨＵＮＴＥＲ』の新たな原稿を公開し、大きな話題となっていた。新作はもちろん、完結までが待ち望まれる本作。今後も楽しみにしていきたい。
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