5月12日は「看護の日」、仲間を裏から支える「回復・治癒系能力」を持つ女性キャラたちの画像
フィギュア『NARUTOギャルズ NARUTO‐ナルト‐ 疾風伝 綱手 Ver.2』(C)岸本斉史 スコット/集英社・テレビ東京・ぴえろ

 5月12日は「看護の日」。これは、ナイチンゲールの誕生日に合わせたもので1990年に制定された記念日だ。バトルを描く漫画やアニメの世界では、最前線で戦うキャラだけでなく、時には回復を行う「看護キャラ」が重要になってくる。

 たとえば、堀越耕平氏の『僕のヒーローアカデミア』のリカバリーガールは、生徒たちがどれだけボロボロになって帰ってきても一瞬で治癒してくれる看護教諭。荒木飛呂彦氏『ジョジョの奇妙な冒険』第4部の主人公・東方仗助は、それまでの主人公とは違い、物や人を治すことで困難を乗り越えたキャラだった。

 そこで今回は「看護の日」にちなみ、回復に特化した美女キャラたちを振り返っていきたい。

■『NARUTO』綱手

 まずは岸本斉史氏による『NARUTO-ナルト-』(集英社)に登場する綱手から紹介していこう。伝説の三忍のひとりで、50歳を超える医療忍術を極めた忍である彼女。

 同作では、後にも先にも綱手を凌ぐ医療忍術を使う者は登場しない。弟子のサクラも医療忍術を習得しているが、綱手と比べると見劣りする。その理由は綱手のみが可能である「超回復」にある。

 綱手は「百豪の術」によって数年分のチャクラを溜め込むことで、特化した回復術の使用が可能。瀕死の状況でも、一瞬で回復させることができるのだ。しかもひとりだけではなく、大人数への対応も行う。

 他にも口寄せの術で呼び寄せる蛞蝓のカツユにも回復能力があり、ペインの木ノ葉襲撃や第四次忍界大戦でも活躍してピンチを乗り切った。綱手やカツユの回復術がなければ、すぐに全滅していただろう。

 裏方に回っていることでほとんど表には出ない綱手だが、推薦により、木ノ葉隠れの里長である五代目火影になっている。強いということだけが、上に立つ人間の条件ではないのだ。

■『BLEACH』井上織姫

 次は、久保帯人氏による『BLEACH』(集英社)に登場する井上織姫だ。

 過酷な戦いを描く同作の中で、織姫はまるで猛獣の中に放り込まれた小動物のように弱々しいキャラだが、回復術だけは違う。「双天帰盾」と呼ばれるこの術は、時間を掛けることでどんなものでも元に戻すことができるのだ。

 織姫は並の回復キャラかと思われたが、藍染惣右介が「神の領域を侵す能力」と絶賛して目を付けた。この能力が回復ではなく“事象の拒絶”ということに気付いたからだ。事象を拒絶するということは、これまでに起こったことをなかったことにしてしまうということ。この能力は回復という次元のレベルではないのだ。

 終盤ではチート級のキャラが多数登場したため、織姫の能力はやや霞んでしまったが、それでも、他の作品の回復キャラと比べても抜き出た能力ではないだろうか。

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