「メイドの日」清楚でかわいい見た目とは全然違う?「実は最強」戦闘能力がヤバすぎるメイドキャラたちの画像
MF文庫『Re:ゼロから始める異世界生活』第2巻より(KADOKAWA)

 5月10日は「5月=May(メイ)」と「10(ド)」の語呂合わせから、「メイドの日」としてSNSなどで盛り上がりを見せる日だ。

 これまで漫画やアニメやゲームなどには「メイド」キャラが多く登場し、いずれも清潔感がありかわいらしい人物ばかり。雇い主に仕える使用人として丁寧に仕事をこなす彼女たちは、時には「戦うメイド」としても活躍し、その意外な強さが強烈な印象を与える。

 今回は「メイドの日」を機に、見た目からは想像できない最強のメイドたちを振り返りたい。

■実は国際指名手配犯の『BLACK LAGOON』ロベルタ

 まずは広江礼威氏による漫画『BLACK LAGOON』(小学館)に登場する、「ロベルタ」ことロザリタ・チスネロスから。彼女はラブレス家に仕えるメイドで、メガネと三つ編みの黒いロングヘアーが特徴的な美女である。丁寧な口調で話し、メイド服を着てロザリオの首飾りをつけた彼女だが、実はその経歴が凄まじく、「フローレンシアの猟犬」という異名を持つ元コロンビア革命軍のひとりなのだ。

 凄腕テロリストとして数々のテロ事件を起こし、大儀のために女子どもも容赦なく殺した過去を持つが、足を洗って父親の親友であるラブレス家に匿われることになる。そこからラブレス親子のために生きることを決める。

 ラブレス家の嫡男であるガルシアが誘拐された際には、防弾仕様の旅行カバン、軽機関銃とグレネードランチャー、傘にショットガンを仕込んでマフィア相手に戦いを挑む。そして、次々とマフィアを始末していくと、最後は服の中に仕込んだ手榴弾で店を吹き飛ばして全焼させてしまう。さらにカーチェイスをしながら街中を暴れ回ったことで、後に「メイド」という言葉が街では禁句になってしまったほど。正に生きる戦闘兵器……。

 そんな戦闘に特化している化け物だが、メイドとしての働きぶりはどうなのか? という所で見ていくと、掃除も料理も超がつくほど下手。そこから見てもメイドとは名ばかりの護衛人にしか思えない。

 そんな戦闘マシーンのようなロベルタは、感情が死んでしまっているように見えるがそうではない。ガルシアを支えとしてギリギリの状態を保っているような感じである。自らの仇との戦いでは、薬の大量服用によって正気を失うが、ガルシアの命がけの説得と告白を受けて冷静さを取り戻すことができた。

 全てを失ってしまったロベルタにとって、ガルシアがかけがえのない存在ということが分かるし、人間として立ち直るきっかけともなったのだ。

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