■その可憐さに視聴者もぞっこん？『花のち晴れ〜花男 Ｎｅｘｔ Ｓｅａｓｏｎ〜』今田美桜
２０１５年より漫画雑誌アプリ『少年ジャンプ＋』（集英社）で連載された神尾葉子さんの『花のち晴れ〜花男 Ｎｅｘｔ Ｓｅａｓｏｎ〜』は、名作ラブコメ漫画『花より男子』の続編にあたる作品だ。
本作は２０１８年にドラマ化されているのだが、学園から庶民を排除しようとする“Ｃ５”の一員にして紅一点・真矢愛莉をドラマで演じたのが、女優の今田美桜さんである。
ドラマだけではなく、テレビＣＭへの出演やグラビアアイドルといったマルチな活躍を見せる今田さんだが、本作では主人公・江戸川音を追い詰める悪役として登場した。
不動産王の娘の愛莉は、ウェーブのかかったツインテールヘアと可愛らしい容姿が特徴の女子生徒だ。“Ｃ５”の一員として庶民狩りを純粋に楽しんでおり、幼さのなかにどこかサディスティックな一面が覗く、危うい魅力を秘めたキャラクターである。
かつて自身を救ってくれた神楽木晴のことを溺愛しているのだが、それゆえに彼に近付く音を良く思っておらず、ドラマのなかでは音をトイレに案内すると見せかけて冷蔵室に閉じ込めるなど、かなり過激な“いじめ”を実行してみせた。
作中では堂々とした悪役としての立ち振る舞いを見せた愛莉だが、放送直後から彼女を演じた今田さんの美しさ、可愛さがネットやＳＮＳでも話題となり、その存在感が瞬く間に広がる結果となった。主人公を陥れる役柄にもかかわらず、その独特の愛くるしさから「愛莉にも幸せになってほしい」といった応援のコメントまで投稿されている。
“いじめっ子”役でありながらも、今田さんのビジュアルと可憐な演技が化学反応をもたらした、思いがけない結果といえるかもしれない。
学園ドラマのアクセントとして、欠かすことのできない“いじめっ子”キャラ。ドラマ版ではさまざまな女優が彼女たちを演じているが、渾身の悪役姿はどれもこれも必見だ。
“いじめっ子”役として作品に爪あとを残し視聴者の心に残る彼女たちの姿を、この機会に見返してみてはいかがだろうか。
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