■嫉妬のあまり白目に…マヤに近づく男に焦る真澄
自分の気持ちに蓋をし、決して自分から告白などしない真澄だが、その気持ちとは裏腹に嫉妬でおかしくなってしまう場面もある。
マヤはなんだかんだでモテるため、真澄以外の男性とくっつくシーンも多い。まずは大河ドラマでマヤと知り合い、徐々に恋仲になる里美茂だ。真澄の秘書水城が「今あの子は恋をしています」と真澄に知らせると、真澄はショックのあまり白目になっている。
そして嫉妬のせいで最も真澄を顔面蒼白にさせたのが、真澄にとっての永遠の恋のライバル・桜小路優である。
『紅天女』で一真役を演じることになった優は、マヤと共演しその距離を縮めていく。あるとき優は、泣き出すマヤの手を握り引き寄せる。それを見た真澄はまたもや白目になり嫉妬する。
さらにその後自分のジャンパーをマヤに着せてイチャイチャする優を見て、真澄はズキーンと衝撃を受け、白目かつ直立不動になってしまうのだ。
好きな人が自分以外の異性とくっついて目の前でイチャついたら、それはショックだろう。でも真澄は社会的地位の高い30代のいい大人なんだから、マヤと優がくっつく前に、なんとかできた気もする。というよりなにより、その前に「早く自分の気持ちをストレートに伝えればいいのに!」と、何度も思ってしまうのだ。
このように、さんざんマヤとの恋愛をこじらせている真澄だが、ストーリー後半にはやっとお互いの気持ちが通じるような展開になっている(それまで要した時間は約40年……)。
しかし真澄の婚約者の存在や、マヤが目指す紅天女へのハードルなどが立ちふさがり、今後もなかなかスムーズにくっつくことはなさそうだ。
創刊50周年を迎えた少女まんが雑誌『花とゆめ』、これをきっかけにぜひ『ガラスの仮面』の続きに期待したいところである。