本日5月5日は「こどもの日」。古くは「端午の節句」と言って、子どもたちの健やかな成長や幸せを祈りお祝いする日とされ、まさに子どもが主役の日だ。
そこで今回は「こどもの日」にちなんで、漫画やアニメに登場する“最強キャラ”の子どもの頃を見ていきたい。ストーリー本編ではすでに最強を誇っている彼らだが、幼い頃はどうだったのだろうか。回想シーンや外伝などで語られている彼らのエピソードとともに紹介していこう。
■誕生によって世界のバランスを変えた『呪術廻戦』五条悟
まずは、芥見下々さんの『呪術廻戦』に登場する五条悟だ。五条は呪術高専東京校1年の担任であり、呪術界御三家・五条家の現当主。日本に4人しかいないとされる特級呪術師の一人で、自他共に認める「現代最強の呪術師」である。
長身で碧眼という見る者を惹きつける作中屈指のイケメンぶりもそうだが、その才能は生まれ持ったものであり、彼が成長するにつれ呪霊が年々力を増すなど、五条によって世界のバランスが変わってしまったとまで言われている。
ゆえに、五条は子どもの頃からトータルの賞金が億を超えており、命を狙われる存在だった。「渋谷事変」で登場したベテラン呪詛師・粟坂二良やオガミ婆もかつて暗殺を試みていたが、幼い五条の姿を見ただけでその格の違いに恐れ、怯えていたほど。
また、伏黒恵の父・伏黒甚爾が五条悟の噂を聞きつけ見に行ったときにも、背後に立つ甚爾の存在に五条は即座に気づいた。甚爾は、天与呪縛によってなった呪力ゼロの特異体質であり「術師殺し」の異名を持つプロの殺し屋なのにもかかわらず、だ。
通常なら背後に立つ甚爾に気づくことなどありえない。しかし、五条の特殊な瞳・六眼はしっかりと捉えており、甚爾本人も「後にも先にも背後に立った俺が気取られたのはこの時だけだった」と語っている。
しかしそんな“現代最強の男”に「渋谷事変」では衝撃的な展開が訪れてしまう。五条に待ち受ける運命……ぜひ本編で確認していただきたい。
■念を飛ばし大人たちに命令する『バキ』範馬勇次郎
板垣恵介さんの『バキ』シリーズで最強と言えば、やはり範馬刃牙の父である範馬勇次郎であろう。
勇次郎は「地上最強の生物」や「鬼(オーガ)」とも呼ばれ、最強を証明するエピソードに事欠かない。勇次郎は子どもの頃、いや赤ん坊の頃から最強の生物であり、彼の誕生を描いた『バキ外伝/範馬勇次郎誕生』ではこんな最強エピソードがあった。
5万人の赤ん坊を取り上げたという産婆・小倉ツネ。101歳の彼女が選ぶベスト・オブ・ベスト赤ん坊こそが勇次郎だった。
出産時、勇次郎は自分を取り上げようとするツネに対して目をカッと見開き、「俺を取り上げろ!!!」と“念”を使って命令。さらに、「失敗は許さないッッッ」「無事に取り出せッッ」など脅し続けた。
さらに、勇次郎の人生初の食事も荒々しく「なにをしているッッ」「早く飲ませろッッッ」と母親に授乳を強要。
あざがつくほど強く乳房を握りしめ、母乳が尽きるまで勇次郎はかぶりついていた。この時すでに勇次郎には生まれた直後にもかかわらず犬歯が生えており、流血事件となっていた。
その後、勇次郎の母親は尼になっている。「地上最強の生物」の母親は、常人にはつとまらなかったのかもしれない……。