■「プロフィール帳」に大流行した「たまごっち」
高学年の女子の間で流行っていたのは「プロフィール帳」だろうか。クラス替えや卒業前のタイミングで、名前や趣味、なんでもランキングなどのプロフィールを穴埋め式で書いてもらう紙を配っていた。好きな男子に書いてもらうためのカモフラージュとしてその友人にも紙を配ったりと、この時期の女子の涙ぐましい努力がそこかしこで行われていた。
返ってきたプロフィールに空欄が多いとちょっとへこんだり、ギャル字のうまい女子を尊敬してマネしてみたりと、大人へと背伸びする時期だったように思う。恋愛系の質問も中にはあったが、「初恋はいつ?」「好きなタイプは?」など、質問内容も今見返すとほほ笑ましい。
なお、文字でのやりとりが少なくなった現在でもプロフィール帳の文化は残っているようだ。今ではSNSのアカウントや気に入っているアプリを書く欄などもあり、時代の流れを感じざるをえない。
デジタルのおもちゃで流行っていたのは、平成8年発売で社会現象にもなった『たまごっち』。初代のものはなかなか手に入らず、筆者は翌年発売された『新種発見!!たまごっち』を初めて買ってもらった。ちゃんとお世話していたら進化する「まめっち」や「みみっち」は見た目もかわいくとにかくみんなから人気で、反対に「くちぱっち」などは、どことなく体が弱くてすぐに死んでしまうイメージだった。たまごっちが死んだときの「ピーーーー」という音は、今でも少しトラウマだ。
『たまごっち』は今でも人気で、続々と新シリーズが発売されている。子どものときに好きだったものが今の子どもたちにも人気だと思うとどことなく嬉しい。
このほかにも彗星の如く現れた『ポケットモンスター』の大流行や、「ポケビ(ポケットビスケッツ)とブラビ(ブラックビスケッツ)どっち派?」という話題で盛り上がるなど、この当時のことを思い出していると、次から次へと楽しかった日々が蘇る。
今日はたくさんの思い出の詰まった平成に想いを馳せてみては?