■スカイドラゴンが家族って…欲望のまま行動する暴れん坊「ガルダンディー」
『ダイの大冒険』でポップに見せ場を譲ってしまったのが、竜騎衆の1人、空戦騎・ガルダンディーである。竜騎将バランの側近ながら勝手な行動をとり続ける、なかなかの問題児だ。
コイツの相棒はスカイドラゴンのルードだ。ただの移動手段としてではなく、家族だと見なしているらしい。いや、スカイドラゴンが家族って……。しかし、ポップのベギラマによってルードは殺されてしまい、怒り心頭。ここからポップをじっくりいたぶる残虐性を見せつける。
ヒュンケルの加勢もあり、ポップのイオが顔面に炸裂し、あえなく死んでしまった。まあ、どうしようもないキャラだったので、同情などはなかった。
そもそもコイツは竜騎衆が揃ったときに、バランが準備をするからしばし待てと言っているのにもかかわらず、単独行動でベンガーナの町を炎で焼き尽くす非道ぶりを発揮している。ラーハルトによると“いつものこと”らしいのだが、欲望のまま暴れるので、人間にとっても大変やっかいな敵キャラであった。
作中、バランは息子である勇者・ダイを味方に引き入れようとする。もしも仲間になっていたとして、バランへの忠誠が厚そうなラーハルトとボラホーンはダイに対しても忠義を尽くすだろう。しかし、ガルダンディーがダイに忠誠を尽くすのかは甚だ疑問である。「くせぇガキが何いってんだ~?」なんて言って、ラーハルトの槍を食らっていそうだ……。
さて、ここで紹介した魔王軍の敵キャラたちは、アバンの使徒を相手にしても最後まで改心することがなく、もはや清々しいほどの悪役だった。やはり悪役たるもの、このくらいでないと倒しがいがないといえるだろう。