公開10日で興収65億円突破! 劇場版最新作『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』ではどんな活躍を? 阿笠博士の発明が多くの人命を救ったラストシーンの画像
『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』(C)2024 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

 青山剛昌氏の名作ミステリー漫画『名探偵コナン』。毎年のように公開される映画も大ヒットを記録しており、4月12日より上映が開始された劇場版『名探偵コナン100万ドルの五稜星』も、公開10日間で観客動員数は440万人超え、興行収入は65億円突破と注目を集めている。

 スケールが大きい映画では、悪役たちもとんでもない規模でテロや攻撃を仕掛けてきており、放っておくと凄まじいほどの死傷者を出してしまうもの。もちろん、我らが江戸川コナンの活躍によって食い止めることができるのだが、小さくなってしまった体ではどうにもならないこともある。そこで頼れる存在なのが、阿笠博士の発明品だ。

 さて、劇場版ではコナンよりも最大の功労者であろう、阿笠博士の発明品が多くの人命救助につながったシーンを振り返ってみよう。

■ヒーロー3人がかりでも止められない暴走観覧車を救った発明品『純黒の悪夢』

 2016年に公開された『名探偵コナン 純黒の悪夢』では、阿笠博士の発明品の数々が暴走する巨大観覧車を食い止めている。

 本作のクライマックスにて。黒ずくめの組織を裏切ったキュラソーを抹殺するべく、ジンたちが軍用ヘリに乗り込んで2輪式大観覧車に銃弾を凄まじいほど放っていた。

 ジンたちによって1台の観覧車の車軸が破壊され、ゆっくりと動き出してしまう。こんな巨大観覧車が暴走したらとんでもない大惨事だ。ここにはコナンのほかにFBIの赤井秀一と公安警察の安室透という、作中でも屈指のヒーロー3人が揃っていた。

 彼らの活躍でジンを撃退することに成功するも、観覧車は止めることができない。そりゃそうだ……人だもの。観覧車は水族館を潰し、観客たちが避難しているスタジアムにまで襲い掛かる。

 しかし、コナンは諦めない。止まっている観覧車に「伸縮サスペンダー」を取り付け、動き出した観覧車を引っ張るのだ。しかし、観覧車はそれでも止まらない。

 ここで「どこでもボール射出ベルト」で発射したサッカーボールがどんどん膨らみ、これが水族館とのクッションになり、最後はキュラソーの捨て身の突進で被害を最小限に抑えることができた。

 さて、お馴染みの「どこでもボール射出ベルト」はもちろんのこと、この「伸縮サスペンダー」ももちろん阿笠博士の発明品だ。伸縮性と耐久力も素晴らしい。

 さらに本作で博士は、キュラソーのスマホを復元して送信先を特定し、偽メールを送ることにも成功している。これにより、バーボンとキールの潜入がバレずに済んでいた。いや、組織も降参レベルだろう。

■宇宙からのテロもドローンで撃退! 『ゼロの執行人』

 2018年に公開された『名探偵コナン ゼロの執行人』では、宇宙レベルの凄まじいテロが起こってしまう。

 まずはIoTテロで都内がパニックに陥り、不正アクセスされた大型無人探査機「はくちょう」の軌道が変えられてしまった。「はくちょう」自体は大気圏で燃え尽きるも、探査用カプセルが落下してくる先が警視庁という展開に。

 犯人の日下部検事は、NAZU不正アクセス事件で逮捕された協力者の羽場と深い信頼関係で結ばれていた。羽場が公安警察による捜査の追及によって自殺したとされ、その無念を晴らすため、警視庁を標的としたテロを実行したのだ。

 しかし、実は羽場は死んでいなかった。日下部が変更した不正コードを追及するため、安室はコナンを通じて阿笠博士に協力を依頼。そして、警視庁のヘリポートに羽場がいるようにドローンを使って合成映像を作らせていた。相変わらず凄い博士である。作中では安室も阿笠博士を賞賛していた。

 さて、カプセルは大気圏突入によるブラックアウトで軌道が修正できない。そこで博士のドローンに爆薬を運ばせ、カプセルに突っ込ませるという荒業が採用される。

 政府や警察のお偉い方からすれば、民間の博士の発明なんか怪しいものだろうし、よくこんな許可が通ったものだ。しかもトラブルでパラシュートが開かず、どこで爆発させればいいのか予測して計算しないといけない。ここで天才科学者・灰原哀が活躍するのだが、彼女も一応、小学1年生……。ええい、頼りないぞ、日本政府!

 そうして、少年探偵団の活躍もありドローンは無事に役目を果たしてお役御免。さらに、爆発で軌道が変わったカプセルが毛利蘭たち民間人の避難した施設に激突しそうになるのだが、これも「キック力増強シューズ」のおかげでコナンのシュートが決まり、見事に回避していた。

 宇宙からのテロを回避するなんて、もはや阿笠博士の発明品は世界レベルだといえるだろう。

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