■クセ強教師鈴木先生のオリジナル教育論が炸裂した『鈴木先生』

 最後は、2005年から『漫画アクション』で連載された武富健治さんの漫画『鈴木先生』。同作は未成年の性問題といったディープなテーマを扱っており、2007年には文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞している。

 実写ドラマは、長谷川博己さん主演で2011年にテレビ東京系列でスタート。生徒役では、オーディションで小川蘇美役を射止めた連ドラ初レギュラー出演の土屋太鳳さんが強いインパクトを残していた。当時16歳の土屋さんは、初めての経験で戸惑いながらも長谷川さんらにアドバイスをもらいながら全力で取り組んだのだとか。

 さらに同作では、13歳の北村匠海さんの姿も見られる。北村さんは9歳でデビューしていて、『鈴木先生』の時にはすでにドラマ出演経験あり。作中では小川蘇美に片思いする出水正を演じ、抜群の存在感を放っていた。北村さんと長谷川さんは、2024年4月14日から始まった日曜劇場『アンチヒーロー』(TBS系)で再共演している。

 そして、バレー部員の堀の内七海役は当時16歳の松岡茉優さんだった。作中では三つ編みおさげの“素朴な少女”で、まだあどけなさが残っているものの、「おはガール」時代から変わらない可愛らしさがあった。

 どの実写ドラマにも人気俳優が出演していたが、みな若々しくて改めて振り返ると新鮮である。これからも新たな教師ドラマが実写化され、未来の人気俳優が誕生することに期待したい。

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