『シティーハンター』冴羽獠や『ルパン三世』次元大介も… 同じ箇所に正確に弾丸を撃ち込んで勝機を生み出したエピソード3選の画像
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 漫画やアニメの銃を使用するキャラには、神業と呼ぶべきテクニックを持つ者もいる。その中で定番ともいえるのが、同じ箇所に寸分狂わずに何発も打ち込むワンホールショットである。

 このショットは距離、環境、銃の性能が揃っていないと成功させることができない、難しいものだ。距離が遠いほど難易度も上がるので、銃を扱う者の技術や経験が優れていないとあっさりと失敗してしまう。

 今回はそんな難易度の高いワンホールショットを成功させ、任務を完了したエピソードを紹介していきたい。

■『シティーハンター』冴羽獠

 まずは4月25日からNetflixで実写版が配信開始された、北条司さんによる『シティーハンター』の冴羽獠のエピソードから。とあるマイクロフィルムが隠されたロキシア王冠を奪い取るという依頼の中で見せた凄技である。

 王冠は防弾ガラスのケースで守られているうえ、近付くと床に電流が流れるという防犯対策がされていた。この電流を解除するためには、防弾ガラス内にある特殊なセンサーを破壊しなくてはならない。

 そこで考えられた方法が、センサーに向けてのワンホールショットだ。一射目で防弾ガラスに穴を空け、二射目に同じ箇所に弾丸を通してセンサーを壊す……。これで王冠に触れられるようになる。

 しかし、獠のワンホールショット可能な距離は15メートルで、実際の射撃距離は50メートルもあった。これにはお手上げかと思われたが、それを可能にしたのが「ワン・オブ・サウザンド」と呼ばれる1000丁に1丁できるかできないかといわれる奇跡的な精度を持つ銃だ。

 獠の射撃の腕前と奇跡の銃が揃ったことで、見事にワンホールショットを決めて防犯センサーを破壊。結果としてマイクロフィルムを回収できていた。

 獠が普段愛用している銃はコルトパイソン357マグナムだが、この時に使用していたのはS&W41マグナムモデル58である。この銃が「ワン・オブ・サウザンド」なのだが、使い慣れない銃にもかかわらずワンホールショットを成功させる獠の実力にも驚かされた。

■『ゴルゴ13』ゴルゴ

 次は射撃キャラで真っ先に名が上がるであろう、さいとう・たかをさんによる『ゴルゴ13』のゴルゴだ。ゴルゴはこれまでに何度も不可能とされているミッションを完遂してきたプロ中のプロである。

 彼が驚きのワンホールショットを披露したのは、防弾ガラスで覆われたビルの高層階にいるマフィアのボスを暗殺するときのこと。そんなところにいる標的を狙って殺すなど普通に考えればまず無理である……。しかし、そんな依頼もゴルゴはあっさりと遂行してしまう。

 700メートル離れた場所から無反動RT15連発銃を使用して、防弾ガラスを目掛けての連射。なんと同じ箇所に15発の弾丸を打ち込んでボスの暗殺を成功させた。わずかなズレが許されない状況で、手ブレを起こさずに連射させて成功するのがすごい……。流石ゴルゴとしかいいようがない。

 ちなみにこの回のタイトル「動作・24分の4」はゴルゴの銃を抜く速さを表していて、24分の4秒にあたる0.17秒ということである。かなりの速さだと思われるが、実はそれ以上の速さを持つキャラも存在する……。それが、『こち亀』の両津勘吉や『ドラえもん』の野比のび太だ。

 両津が0.009秒でのび太が0.1秒と人の領域を超えた速さである。まあ、これはギャグ漫画だからこそのあり得ない速度といえるだろう。

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