■ガイアメモリを支配する究極の存在「仮面ライダーエターナル」

 次は『仮面ライダーW』に登場した「仮面ライダーエターナル」を紹介する。

 仮面ライダーエターナルは、2010年に公開された本作の劇場作品『仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ』で、松岡充さんが演じる不死身の特殊傭兵部隊“NEVER”の隊長・大道克己が、ロストドライバーとエターナルメモリを用いて変身する、本作のラスボスの仮面ライダーだ。

 英語で「不滅の」や「永遠の」を意味する“エターナル”。その名の通り、仮面ライダーエターナルはすべてのガイアメモリを支配する究極の存在として、作中の組織・財団Xによって開発されたライダーであった。

 頭部の三つ角“トライデントフィーラー”が特徴的で、その白いボディに黒いコンバットベルトやマントが非常に似合っていた。そして「さあ、地獄を楽しみな」の決め台詞に、マキシマムスロットを備えたナイフ型の武器“エターナルエッジ”を使用した戦闘スタイルがめちゃくちゃカッコよかった。

■作中最強クラスの白い魔法使い「仮面ライダーワイズマン」

 最後は『仮面ライダーウィザード』に登場した、“白い魔法使い”こと「仮面ライダーワイズマン」を紹介する。

「賢者」や「魔法使い」の意味を持つ“ワイズマン”は、白いボディに白いマントを纏い、まさに魔法使いのような風貌だ。主人公・操真晴人にウィザードライバーとウィザードリングを与えて「仮面ライダーウィザード」にさせた張本人であり、物語の序盤からたびたびウィザードの前に現れては助けてくれる謎の人物だった。

 また、ウィザードを苦戦させたベルゼバブやメデューサを圧倒するなど、戦闘や魔法の扱いにおいても作中トップクラスの強さを誇る。

 そんな仮面ライダーワイズマンだが、物語終盤で明かされるその正体は本作のヒロインである笛木暦の父・笛木奏であり、すべては娘・暦を甦らせる儀式・サバトのための行動であったことが判明する。

 晴人の協力者であるかのように行動していたのもその一つで、物語終盤では晴人たち4人の魔法使いを人柱としてサバトを決行しようとしていた。しかし、儀式は失敗し自分が誕生させ成長させたウィザードの前に敗れる。

 グレムリンの奇襲により最終回前に殺されてしまう仮面ライダーワイズマンは厳密にはラスボスとは言えないが、強さや存在感で言えば本作のラスボスと言っても過言ではない存在であった。

 

 今回は、『仮面ライダー』シリーズに登場した“白色”の仮面ライダーたちを紹介してきた。いずれのライダーも高貴さ漂う白色で、一際目を引く姿だった。また、その美しい見た目もさることながら強いライダーであったのもさらにいい。やはり、白色の仮面ライダーの特別感はたまらないものがあった。

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