影響を受けた高橋留美子『人魚』シリーズ

――高橋先生のどんな作品がお好きなのでしょうか。

「一番好きな作品は『めぞん一刻』(1980~1987年、小学館)です。たとえば「梅酒婆あ」というエピソード(第59話)があって、主人公のお祖母さんが梅酒をもってくるだけというシンプルな話なのですが、すごく情緒豊かで面白いんです。登場人物が活き活きとしているから、波乱のドラマがなくても面白く作れるんだな、と思いました」

――高橋留美子先生はホラーやサスペンスタッチな作品もあります。こちらの作品はお好きですか?

「やはり『人魚』シリーズ(高橋留美子の短編シリーズ作品)のホラーの描き方は、自分にとっても直接的な影響を受けているんだろうなと思っています」

 

■プロフィール
雨穴(うけつ)
ウェブライター、ホラー作家、YouTuber。2018年、ウェブサイト『オモコロ』にてウェブライターとしての活動を開始。2021年、小説『変な家』で作家デビューし、2022年には「変なシリーズ」第二弾である『変な絵』を発表した。同作は累計60万部を突破し、3月15日からは漫画版の配信もスタートする。YouTuberとしては、ホラー・ミステリー動画の他、自作曲を歌い踊る音楽動画も複数投稿している。

 

■漫画版『変な絵』
 とあるブログに投稿された『風に立つ女の絵』、消えた男児が描いた『灰色に塗りつぶされたマンションの絵』、山奥で見つかった遺体が残した『震えた線で描かれた山並みの絵』……。9枚の奇妙な絵に秘められた衝撃の真実とは!? その謎が解けたとき、すべての事件が一つに繋がる!
 雨穴氏の大ヒットミステリー長編が、『生徒死導』『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-side D.H&B.A.T』の相羽紀行氏によってコミカライズ。3月15日より『コミックシーモア』で独占先行配信がスタート。

◇コミックシーモア『変な絵』作品ページ
https://www.cmoa.jp/title/288534/

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