本日3月15日は「世界睡眠デー」。睡眠について見直し・改善をおこない、健康的な生活を目指すための記念日だ。世界睡眠学会(WSS)によって毎年3月の第3金曜日に制定されている。
そこで今回はそんな睡眠に注目をしていきたい。睡眠は人間が生きるうえで欠かせないものだが、バトル漫画に登場する敵キャラにはその「眠り」を駆使して攻撃してくる者もいるのだ。睡眠状態では無防備なので、戦闘中にこの力が発動するとかなりマズイだろう。
かなりレアな能力ではあるが、睡眠を利用して追い詰めてきた敵キャラを紹介していきたい。
■『ジョジョの奇妙な冒険』プッチ神父
まずは荒木飛呂彦氏による『ジョジョの奇妙な冒険』に登場するプッチ神父から紹介していきたい。プッチ神父のスタンド「ホワイトスネイク」は相手の能力や記憶をDISCに変えて奪い、それを別の人間に譲渡することができるというものだ。
一見すると戦闘能力がないように思えてしまう。しかし、相手をDISCに変える方法は直接触れるか対照を眠らせるかで、後者はかなり恐ろしい……。相手に現実とよく似た夢を見させ、そこからゆっくりとドロドロに溶かしてDISCに変えてしまうのだ。
溶かされた人間はそのまま絶命することになり、エンポリオの母親がこの能力で殺されたとされている。さらに承太郎と面会することになった徐倫も、この能力によって溶かされかけてしまう。しかし、徐倫は夢を見せられているということに気付いたため、危機を免れることとなった。
この能力の難点は時間がかかりすぎるということと、夢だと気付かれると解除につながってしまうことだ。それでも相手に気付かれないように抹殺するには最適な能力であり、回避がかなり難しいともいえる。
過去に第3部で「デスサーティーン」というスタンドがいたが、そちらも夢で襲われるということを認識できていなければ全滅は免れなかった。それだけ、眠りや夢にまつわるスタンドは危険で、運が悪いとあっさりと殺されてしまうことが分かる。
■『鬼滅の刃』魘夢
次は吾峠呼世晴氏による『鬼滅の刃』の魘夢で、こちらは『無限列車編』に登場した十二鬼月のひとりだ。魘夢の能力は「夢操作」で、相手を眠らせて夢を見せている間に捕食するというものだ。
こちらも夢だということに気付いて行動を起こさないと、回避することは不可能となっている。さらに目覚めるための方法は、夢の中で死ぬという行為。しかしいくら夢だからといっても、自死という行動に出るにはかなり勇気がいるだろう。
それを炭治郎はあっさりとやってのけて、夢の世界からの脱却をしてしまったから驚きだ。自分で自分の頸を斬るという恐るべき行動を、迷わず行動に実行に移すとは……。そのおかげで炭治郎は仲間を目覚めさせて魘夢を倒すのに成功したが、この方法を選ぶこと自体が難しい。
魘夢の能力は鬼の中でもかなり独特なのだが、筆者は「あれ?これってどこかで……」と思わず妖怪「枕返し」が浮かんでしまった。眠っている人間の枕をひっくり返していく妖怪のことだ。その中にもいくつかの種類があり、悪戯をする程度のものもいれば、魂を奪って殺すというものもいるという。
鬼と妖怪は違う存在ではあるが、ひょっとしたら作者は「枕返し」からヒントを得たのかもしれないとも思った。