野沢雅子さん「命をかけて演じます」『DAIMA』へと続く鳥山明さん『ドラゴンボール』ジャンプ連載以降の「孫悟空」の物語はどんなものだった?の画像
『ドラゴンボールDAIMA』 (C)バード・スタジオ/集英社・東映アニメーション

 2024年3月8日、漫画『Dr.スランプ』や『ドラゴンボール』などで知られる漫画家の鳥山明さんが、急性硬膜下血腫のため2024年3月1日に68歳で亡くなっていたことが伝えられた。日本だけでなく世界中のファンから悲しみの声が広がっている。

『ドラゴンボール』のアニメ展開は、漫画を原作とした『ドラゴンボール』(1986年)と『ドラゴンボールZ』(1989年)があり、その後オリジナルストーリーを描く『ドラゴンボールGT』(1996年)と『ドラゴンボール超』(2015年)が放送された。

 そして、2024年3月11日に行われた「フジテレビ アニメラインナップ発表会 2024」にて新作アニメシリーズ『ドラゴンボールDAIMA(ダイマ)』が、2024年秋からフジテレビ系列にて放送されることが発表された。孫悟空の声を務めてきた声優・野沢雅子さんは青二プロダクションの公式Xを通して「野沢雅子 命をかけて演じます」とファンに向けてコメントを伝えた。

 原作漫画終了後も物語は続き、世界中のファンから愛される『ドラゴンボール』。これまでのオリジナルエピソードを描くアニメはどのような展開だったのか、改めて振り返ってみたい。

■悟空の新たな冒険を描いた『ドラゴンボールGT』

 1984年に『週刊少年ジャンプ』で連載がスタートし、1995年まで続いた漫画『ドラゴンボール』。テレビアニメ版の『ドラゴンボール』は1986年より放送開始となり、1989年から始まったラディッツ襲来以降の宇宙規模の戦いを描く『ドラゴンボールZ』は、1996年1月31日の放送で最終回を迎えた。

 漫画を原作としたテレビアニメが完結したその翌週、2月7日から始まったのが、オリジナルのエピソードを描く『ドラゴンボールGT』だった。

 同作は、悟空がパンやトランクスとともに宇宙に散らばった「究極のドラゴンボール」を探すという、ブルマとの冒険がメインだった『ドラゴンボール』初期を思わせる物語。

 第1話「謎のDB出現!! 悟空が子供に!?」で、ピラフの独り言を神龍(シェンロン)が間違えて聞き入れたことで小さな子どもの姿になった悟空は、その後の冒険でアニメオリジナル形態である「超サイヤ人4」へと覚醒。これは超サイヤ人の力と、大猿の力を併せ持った最強の戦士の姿で、その後の物語ではネオ・マシンミュータントと呼ばれる機械生命体・ベビーや、超17号、邪悪龍たちと激しいバトルを繰り広げた。

 1997年11月19日放送の最終話「さらば悟空…また逢う日まで」は、FIELD OF VIEWによる主題歌『DAN DAN 心魅かれてく』が流れる中、これまでの名シーンをダイジェストで振り返るというもので、「これでドラゴンボールのお話はおしまい」というナレーションとともに、悟空が筋斗雲で旅立ち、幕を閉じる。

■『ドラゴンボール改』そして、新たな『ドラゴンボール』の映画

 そのナレーション通り、しばらくは『ドラゴンボール』のアニメ展開はほとんど行われなかったが、2009年4月からは『ドラゴンボールZ』をリマスターした『ドラゴンボール改』が放送される。

 そして2013年3月に、新たな展開として、破壊神ビルスとの激闘を描いた劇場用アニメ『ドラゴンボールZ 神と神』が公開。悟空は、仲間の力を借り、伝説の戦士「超サイヤ人ゴッド」に目覚める。

 続いて、2015年4月には、地獄から復活を果たしたフリーザとの激闘を描く劇場用アニメ『ドラゴンボールZ 復活の「F」』が公開。「超サイヤ人ゴッド超サイヤ人(通称「超サイヤ人ブルー」)」という新たなステージに到達し、悟空は神の領域へと進化した。

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