尾田栄一郎さんに岸本斉史さん、井上雄彦さんも…鳥山明さんの訃報に黄金期ジャンプ漫画家たちもコメントを寄せるの画像
『DRAGON BALL』#1(ポニーキャニオン)

 日本を代表する漫画家・鳥山明さんが、3月1日に亡くなった。享年68歳。8日に『週刊少年ジャンプ』(集英社)公式サイトにてその訃報が発表され、多くの人々から悲しみの声が寄せられている。

 漫画『Dr.スランプ』や『ドラゴンボール』といった名作を生み出し、少年漫画の世界を切り開いてきた鳥山さん。その影響力は多大なもので、鳥山さんの存在なくして日本の漫画は語れない。

 同サイトでは、鳥山さんとゆかりのある漫画家たちによる追悼のメッセージが発表されている。

 人気漫画『ONE PIECE』の作者である尾田栄一郎さんは、「空いた穴があまりに大きすぎます。もう二度と会えないと思うと、悲しみが押し寄せてきます。」とコメントを発表した。初めて名前を呼んでもらえたときのこと、“ヒーロー”のような鳥山さんに憧れたことといった思い出についても書かれており、その悲痛な胸のうちがうかがえる。

 かつて尾田さんとともに鳥山さんに「競争するかのようにいかにドラゴンボールが面白かったのかをはしゃいで話した」という岸本斉史さん(代表作:『NARUTO-ナルト-』)は、「今は大好きなドラゴンボールも読めません」と喪失感を明かしている。コメントにある「もし本当にドラゴンボールの願いが1つ叶うなら…」という言葉にも、鳥山さんに対する切実な感情がにじみ出ていた。

 長年の盟友であり、2014年には鳥山さんとの共作短編集『カツラアキラ』も刊行している『ウイングマン』の作者・桂正和さんも、「こんな事のコメントはしたくないですね」と、故人に対する想いを綴っている。「話したい事が沢山溜まってます。いろんな話があるんです。」という言葉からも、漫画家として以上に友人として大切な存在を失ったことに対する悲しみがうかがい知れた。

 そのほか、自身の公式Xを通じてコメントを発表した漫画家も。『ろくでなしBLUES』の森田まさのりさんは、これから着手するはずだった『ドラゴンボール』のイラストの仕事について触れ、「鳥山先生に褒めてもらいたかった…。」「先生!寂しいです…!」と心情を吐露している。

『すすめ!!パイレーツ』などで知られるギャグ漫画家・江口寿史さんは、訃報が発表された直後、「え、かんべんしろよ」「なんで」とショックを隠しきれないポストを投稿。『SLAM DANK』の井上雄彦さんも「なかなか受けとめきれない。」「鳥山先生、ありがとうございました。」とコメントを発表している。

 また『Vジャンプ』2015年8月号から漫画『ドラゴンボール超』を手掛ける漫画家・とよたろうさんも、Xで追悼コメントを投稿。同作はネーム段階から鳥山さんによるチェックが入った漫画であり、対談で鳥山さんがとよたろうさんを高く評価している。今回の訃報を受け、とよたろうさんは、「鳥山先生にほめられたくて漫画描いてました。僕のすべてでした」と切実な心情を吐露。『ドラゴンボール』を継ぐ存在ともいえる、とよたろうさんのこのポストには、ファンから「お辛いとは思いますがこれからも応援しています」「ぜひ先生の意志を受け継いでください」といった声も寄せられていた。

 

 偉大な漫画家であり、これまで生み出してきた作品で多くの人々に夢や希望を与えてきた鳥山明さん。それだけにその訃報がもたらした衝撃はあまりにも大きく、世界中から続々と悲しみの声が寄せられている。

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