■実は開発される日も近い!? 他人の味覚が楽しめる「おすそわけガム」
ほかの人が味わう料理を、自分も楽しめる道具がある。それがコミックス11巻に登場する「おすそわけガム」だ。これは事前に1つのガムを2人が分け合って食べることで、その後1人が食べた味をもう1人も楽しめるというひみつ道具。
家のおやつに満足できないのび太は、このガムをたくさんの友達に配り、友達が堪能するおやつを味わう。たとえばしずかちゃんがガムを食べてケーキを食べれば、残りのガムを噛むのび太もケーキの味が楽しめるのだ。
ガムのおかげでメロンやケーキ、あんみつにソフトクリームなど、贅沢な味わいを楽しんだのび太だったが、最後は野良犬がガムを食べたことで残飯の味が口に広がるというオチがついている。
『おすそわけガム』はまさに夢のような道具だが、実はリアルの世界でもこれに似た道具が開発されつつある。
ドコモが開発中の「フィールテック」という技術は、スプーン型デバイスを使って味を共有する仕組みだ。今年、CMが放送され、食レポをする彦摩呂さんに対し、綾瀬はるかさんが「フィールテック」のスプーン型デバイスを使って、食レポの味を楽しむ姿が話題となった。
『おすそわけガム』のような道具が誕生する日も、そう遠くはないのかもしれない。
ドラえもんの四次元ポケットから登場する珍しい食べ物の数々。これらは見た目が面白いだけでなく「きっと味も美味しいんだろうなあ」と、思わせる魅力もある。
現代では材料を入れるだけで料理ができる「電気調理鍋」など、多くの便利な調理道具が誕生している。もしかしたら今日紹介したような魅惑的な食べ物を食する日が来るかもしれない。そう思うと未来がさらに楽しみである。