■びっくりした予告編! またも新一に扮したキッドが活躍した『業火の向日葵』
最後は2015年に公開された『業火の向日葵』だ。この作品は、予告編が公開されたときにかなり驚いた記憶がある。
まず、灰原哀の「いつまでも 永遠には続かない、そうでしょ 工藤君」というセリフと、涙を流す蘭の「えっ!?」がシンクロ。そして、今回の映画がニューヨークのオークションで鈴木財閥が落札した名画・ゴッホの「ひまわり」を巡るストーリーだということが明かされる。
しかし「おかしい、いつものやつの手口じゃない!」というコナンの疑いのセリフからの、飛行機のドアの爆破シーン。さらに「なぜだ、キッド…」のテロップに加え「相手はキッドですか」と、髪をなびかせて登場する新一。するとすかさず不敵な笑みを浮かべてキッドが登場するものだから、「今回は変装ではないだろう」と、錯覚してしまった。
謎の多いカッコいい予告編だったため、公開を待ち望んだファンも多かったことだろう。蘭から新一、灰原からコナンという恋愛関係を匂わすような演出も心憎い。
まあ、新一はすべてキッドの変装だったのだが……。それでも今回は、冒頭から新一が一緒に飛行機に乗っていたと園子が証言。蘭も新一がキッドの変装とは思ってもいなかったので、見ているこちらも気づかないのは当然かもしれない。
そして美術館爆破からのシーンでは、コナンが探偵役でキッドが脱出経路を見つけて蘭を守るという共闘の演出がなされていた。
ラストシーンにて。気を失っていた蘭は新一に助けてもらった記憶がかすかに残っているにもかかわらず、取り残されたコナンの心配を真っ先にしていた。見た目は違っても、蘭にはやはりわかるのだろう。こういった演出は、映画館で見て何か嬉しかったものだ。
キッドはコナンファンからしても人気の高いキャラクターだ。探偵VS怪盗と、決して交わることのない2人だが、時々は共闘しながら、おそらくいつまでも追いかけっこを続けていくのだろう。
『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』ではどのような共闘になるのだろうか。楽しみで仕方ないものだ。