バトル漫画にたびたび登場するクールでセクシーな女性キャラ。カッコよさはもちろん、時に大胆に振る舞うシーンもあるため、実写化されると聞くと期待感が高まってしまうものだ。今回は、そんなバトル漫画実写化でクール系キャラを見事に演じた女優たちを見ていこう。
■ロングの金髪が最高にカッコイイ! 『鋼の錬金術師』栗山千明
まずは、荒川弘さん原作の『鋼の錬金術師』から。実写映画化としては、第1作目が2017年、2部作として作られた完結編が2022年に公開されている。
この完結編の2作目『最後の錬成』で登場するのが、ブリッグス要塞の司令官、オリヴィエ・ミラ・アームストロングだ。
オリヴィエといえば、作中屈指のクールキャラ。美しいロングの金髪に相手を見下す冷酷な表情が印象的で、戦局を見定める優秀な指揮官だ。そのうえ剣術レベルも高く、まさに“氷の女王”というべき存在だろう。
そんなオリヴィエを演じたのが、女優の栗山千明さんだった。髪型もさることながら、凜々しくもどこか寂しげのある表情も見事に再現していた。『キル・ビル』(2003年)に登場した際の冷徹な黒髪美少女の雰囲気とも全然違う。
もともと本作のファンだったという栗山さん。グラマラスなイメージのオリヴィエを演じるにあたって、衣装のなかに詰め物をして挑んだり、唇もリップペンシルでボリューム感があるように見せるなど、細かな再現にまでこだわっていたようだ。
ビジュアルはもとより、巨大な敵に対して剣で挑むアクションもカッコよく、原作のオリヴィエを忠実に再現していたのではないだろうか。『キル・ビル』では鉄球を振り回す殺し屋、ゴーゴー夕張を演じ、死に様も衝撃的だったが、今回は真面目な軍人役で凛とした佇まい。味方だと頼もしいことこの上ないキャラクターだ。
カッコよくなおかつ美しいなんて、もはや反則レベルに素敵な女優だろう。
■原作同様、美少女の最強刺客を再現! 『あずみ』上戸彩
小山ゆうさん原作の『あずみ』は、2003年と2005年に実写映画が公開されている。
主人公・あずみを演じたのは上戸彩さん。何人斬ったか分からないほど敵を倒していた。
無類の強さを誇るあずみは軽装で、二の腕や太もももあらわにしている。当時まだ10代だった上戸さんのフレッシュさも相まってビジュアル的な再現度も高く、制作陣に敬意(?)を表したい。
ちなみにあずみといえば原作では何度も脱衣シーンがあるのだが、映画ではそこまでのシーンはない。(ちょっぴり残念な気持ちもあるが)露出度が高い衣装を拝めるだけでも、ありがたいものだ。
まあ、それはさておき、筆者は原作の大ファンなのだが映画も相当面白かった。原作でかなり面倒な敵キャラだった最上美女丸役のオダギリジョーさんの怪演も見もので、殺陣のシーンも迫力満点だ。
そういえば、続編『あずみ2 Death or Love』では、新人くノ一・こずえ役で栗山さんも出演していた。しかもこちらも太ももをあらわにした大胆な衣装だ。まったくこんな美女たちが相手なら、斬られても本望というものだろう。