■総力戦で勝利を収める伏線か?「巨大な怪物を10匹倒した」
空島編序盤にて、空に映し出された巨大な影を見た後にチョッパーについた“巨大な怪物を10匹倒した”という嘘。この嘘が伏線として回収されるとするならば、いつか訪れるであろう巨人の国「エルバフ」で回収されるのではないかと予想する。すべてにおいてスケールがデカいであろう「エルバフ」にて、巨大な怪物たちに遭遇し戦闘に発展する展開は容易に想像ができるだろう。
そのほか少々捻った考察をするのであれば、いつか激突すると思われる“黒ひげ海賊団”との戦闘だ。“麦わらの一味”10人対、全員が巨漢である“黒ひげ海賊団”10人と対峙しそれぞれを撃破すれば、ある意味“巨大な怪物”を倒したと言えないだろうか。
もっとも、これは黒ひげと行動をともにしている青キジを除いた人数であるため、また別の考察が含まれてしまってはいるのだが……。はてさて、この嘘についての回収はされるのか、その時を待ちたい。
■既存キャラか? 新キャラか?「美女の剣豪が肉持ってやってきた」
続いて、「美女の剣豪が肉持ってやって来たぞ!!!」という嘘。これはスリラーバーク編にて気を失っていたルフィ・ゾロ・サンジをまとめて起こすためについた嘘だが、今後そのようなキャラクターが登場する伏線である可能性は十分にあると考える。
“美女”と“肉”という単語から連想できるのは、“最悪の世代”の一人として登場したジュエリー・ボニーが当てはまるのではないだろうか。ただ、最新巻までにボニーが帯刀している様子は描かれておらず、今のところ“剣豪”という要素には当てはまらない。
“美女”と“剣豪”という要素だけに注目するならば、海軍所属のたしぎが思い当たる。たしぎが今後ルフィのもとに肉を携えてやってくる機会があるならば、それもありかもしれない。
その他、幼少のころに死亡したと思われていたゾロの幼馴染・くいなが生きていた、という考察も可能性としては0ではないかもしれない。
もちろん、肉を食らう美女の剣豪キャラという新キャラの登場にも十分に期待はできるため、女性の剣豪が登場した際には要注目だ。
いつからか読者の間で「伏線なのでは」と注目を浴びるようになったウソップの嘘。それは『ONE PIECE』の今後の展開にさらなる期待を添えてくれる重大なお楽しみ要素となった。その嘘のすべてが、尾田氏が当初から狙って仕込んだものかは定かではないが、何にせよ点と点が繋がる瞬間はそれまで物語を追いかけてきた読者へのご褒美であると言えるだろう。
読者の間で意見を交わし考察を深めつつ、まだ見ぬ展開への期待を高めていこう。