■イセリナの死はどういうこと!? 母親再会のシーンでは議論が

 今回視聴するなか、娘はイセリナが亡くなるシーンを何度も巻き戻して見ていた。

 ガルマを失い、ガンダムのせいだと思い込んだイセリナはアムロに拳銃を向けるも、急に倒れて亡くなってしまう。これがシャアの策略なのか、自ら死を選んだのか、疲れによるものか分からず、確かめたかったようだ。やや理解しにくい描写は、昭和ならではと言えるかもしれない。その後アムロたちによって埋葬されるイセリナだが「銃を持ったまま埋葬されるのは、なんだかかわいそうだね」と、同情していた。

 そしてもっとも娘が憤っていたのが、アムロと母の再会シーンである。母と再会するも、敵に見つかりそうになり、やむを得ず相手をピストルで撃つアムロ。そんな姿に母は「すさんだね」「なんて情けない子だ」と涙する。これに対し「だって自分で育ててないじゃん! 小さいころ父親に預けっきりで子育てしてないのに、なんでこんなに責めるの!? さすがにアムロがかわいそう!」と怒っていた。

 宇宙に出るのを恐れ、父親にアムロを託した母。しかし息子が躊躇なく人を撃つように成長し、帰ってきたことにショックを受けてしまうのも分からなくはない。

 この回を見たあとは親としてどうすべきだったのか、しばし親子で話し合った。なかなか良い結論が出ることはなかったものの、一致した答えは「戦争は人を変えてしまう」というものだった。

 

 前回、視聴したときと比べると、娘はだいぶガンダムの世界を理解し、より入り込むことができたようだ。

「戦争のリアルさや、人が追い込まれていく様子が秀逸に描かれているね」といった感想を持ち、さらに、昭和ならではのメロディーや生活文化を知ることができるのも面白いと言っていた。今後のエピソードも、また一緒に視聴していきたい。

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