■続編の制作、そして衝撃の主人公途中交代
『機動戦士ガンダムSEED』は大ヒット作となり、2004年10月からは続編『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』が放送。商業的には前作に続いてこちらもヒット作となった。
とはいえ、前作からの視聴者にとっては賛否を集めがちな作品でもあり、特に話題に上がるのが主人公の交代劇だろう。本作では前作のキラ・ヤマトからシン・アスカに主人公が変更になっている……かに見えたのだが、中盤以降はシンが悪役になり、キラが主人公に戻ってしまったのだ。
これには衝撃を受けたものである。パイロットとしては優秀だが、人間としては未熟なところがあるシンの成長物語でもあるのだろうと思って見ていたら、OPでの扱いが主人公でなくなり、エンドクレジットのトップも奪われ、作中でも悪役扱いされていたのだから。
変更された理由には様々な噂がある。シンの人気がなかったから、監督たちはキラを主人公にしたかったが、プロデューサーにダメだと言われた、などなど。詳細は不明なうえ、この展開は未だに賛否がわかれるところではある。劇場版に備えて見直した筆者個人としてはアリだと感じた。
内容に賛否はあるものの「新世紀のファーストガンダム」として大成功と言える結果を残した『ガンダムSEED』シリーズ。放送開始から20年以上が経った今、続編でなにを描くのだろうか。