実は全く違う機体です!『ガンダム』シリーズの「名前の表記が紛らわしすぎる」頭混乱モビルスーツの画像
バンダイのプラモデル「HGUC 1/144 陸戦型ジム」
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 母親がプレイステーションスーパーファミコンも「ファミコン」と呼んだり、ザクやドムを「ガンダム」と呼んだり、さらに言えば、マジンガーZもオプティマスプライムも「ガンダム」と一括りにされてしまう、そういった経験がある人は少なくないのではないだろうか。

 自分の興味のないものについては、類似のものを全て一番有名な名称で呼ぶ。そういったことは珍しいことではないのかもしれない。

 しかし、『ガンダム』シリーズには、ある程度詳しい人でも混乱してしまうほど紛らわしい名前のモビルスーツが存在する。

■名前は同じなのに全然違う「陸戦型ジム」と「陸戦用ジム」

 陸戦でジムと言われると、『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』で登場する「陸戦型ジム」を思い浮かべる人は多いのではないだろうか。そして、「陸戦用ジム」と言われても、同様ではないだろうか。

 実は、陸戦型ジムとは別に、「陸戦用ジム」なる機体が存在する。1990年発表の『M-MSV』出典のため、なんと陸戦型ジムよりも古いモビルスーツなのだ。

「陸戦型ジム」は、ガンダムの余剰パーツを再利用した陸戦型ガンダムの部品を、ジムの部品と合わせて、更に再利用したモビルスーツだ。対して「陸戦用ジム」は、ジムの地上特化バリエーションの1つである。

 かたや陸戦型ガンダムのさらなるリサイクル品で、かたやジムのバリエーション機。実は、全く逆の2機なのであった。

■パソコン時代ならでは「νガンダム」と「Vガンダム」

 普通に話していると間違えようがない『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』に登場する「ν(ニュー)ガンダム」と『機動戦士Vガンダム』に登場する「V(ブイ)ガンダム」だが、デジタル媒体で見る場合、ゲームソフトやホームページによって、よく見ないと見分けがつかないほど紛らわしい事態となっていることも珍しくない。小文字で「vガンダム」と書くと、さらに紛らわしくなる。

 これは、字体によってはνの文字がVにかなり近くなってしまうことが原因だ。ニューガンダムの話かと思ったら、ブイガンダムの話だったりすることが、得てしてある。

 どちらも主人公機であるため、似た話題が出てしまうことも、紛らわしさに拍車をかけている。パソコンの台頭で、デジタル時代となった現代ならではの悩みである。

■フルドド1基か2基の差「ハイゼンスレイII・ラー」と「ハイゼンスレイ・ラーII」

「ハイゼンスレイII・ラー」と「ハイゼンスレイ・ラーII」は、どちらも『機動戦士Zガンダム』の外伝『ADVANCE OF Z ティターンズの旗のもとに』に登場するモビルスーツである。

「ハイゼンスレイII・ラーは、ガンダムTR-6の換装形態の1つだ。素体となるのがガンダムTR-6で、これが基本形となる。

 ガンダムTR-6を、高速戦闘形態に換装させたモビルスーツがハイゼンスレイIIである。それに更に支援用Gパーツ「フルドドII」を装備させたのがハイゼンスレイII・ラーとなる。

 そのハイゼンスレイII・ラーに、もう1基「フルドドII」を装備させたのがハイゼンスレイII・ラー第二形態だ。

 ハイゼンスレイII・ラー第二形態は、ハイゼンスレイ・ラーIIとも呼ばれている。作中や資料で呼ばれたことは無いが、ハイゼンスレイII・ラーIIの「II」が片方略されているということになる。

 つまり、ハイゼンスレイIIに「フルドドII」1基装備させたのが「ハイゼンスレイII・ラー」で、2基装備させたのが「ハイゼンスレイ・ラーII」なのだ。

 さらに設定を掘り下げると、ウーンドウォートやヘイズルといった別名が出てきて、輪をかけてややこしいことになる。ハイゼンスレイ・ラーIIに、さらに巡航用大型ブースターを接続した機体もあるので、興味がある人は『ADVANCE OF Z ティターンズの旗のもとに』の原作や資料を見てみよう。

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