2023年12月30日、31日にかけて、国内最大級の同人誌即売会「コミックマーケット103」(以下、C103)が、東京都・ビッグサイトにて開催され、2日間で27万人の来場者数を記録した。
元自衛官タレントで現代アーティスト、コスプレイヤーなどマルチに活動するかざりさんは、30日に「屋上展示場コスプレ広場」にて、武装とセーラー制服を組み合わせたコスプレを披露。コスプレ広場に現れた途端、長蛇の撮影列が形成されるほどの注目を集めていた。今回、後日かざりさんにインタビュー取材を行い、コスプレのポイントやC103に参加した感想などを聞いてみた。
――C103に参加した感想を教えてください。
かざりさん 2023年夏に開催されたC102よりも、参加される方の人数が増えていて、活気を感じました。また、海外の方が多く参加されていた印象です。コスプレイヤーさんも国内外の方がたくさん参加されていたので、見ているだけで楽しかったです!
――今回披露されたコスプレのテーマはどこでしょう?
かざりさん 今回のテーマは「武装セーラー」です。ミリタリーと制服の組み合わせが大好きで、以前には「武装JK」というテーマでコスプレをしたことがあったのですが、セーラー服は着たことがなかったので挑戦してみました!
――ポイントも教えていただけますか。
かざりさん セーラー服は普通の柔らかい生地ではなく、迷彩服のようなしっかりした生地になっています。また、スカートにはジッパー付きのスリットが入っていて、足に拳銃が携帯しやすい形になっています。ミリタリーな小物に合わせやすい衣装で気に入っています。
――今後コスプレしたいと思っているキャラクターはありますか?
かざりさん 強くてかっこいい女性キャラクターが大好きなので『攻殻機動隊』の草薙素子、『BLACK LAGOON』のレヴィ、『ヨルムンガンド』のバルメをしてみたいです! どのキャラクターも筋肉質でかっこいいキャラクターばかりなので、もしコスプレする際は、きちんと体作りしなければ……と思っています。
――今はどういった体作りをされているのでしょうか?
かざりさん 過度な食事制限はせず、軽いジョギングと筋トレをしています。きつすぎるトレーニングは続かないと思ったため、少しでも良いので何かしら運動することを心がけています。
――最近、運動面でハマっていることはありますか?
かざりさん iPhoneのアプリの中に「フィットネス」というものがあり、その日の消費カロリーや歩数を確認することができるのですが、その消費カロリーのゴールを毎日達成すること! アート作品作りや動画編集に行き詰まったときなどに、気分転換も兼ねて運動しています。
――かざりさんは自衛隊の広報活動もされています。今後、自衛隊の広報活動で新たに取り組みたいことがあれば教えてください。
かざりさん まずは、1月1日に発生した令和6年能登半島地震で被害に遭われた全てのみなさまに心よりお見舞いを申し上げます。現在自衛隊では、多くの隊員さんたちが災害派遣のため活動しています。その姿をたくさんの方に知ってほしいと思いました。災害が発生した際、自分にできることは、むやみに自分の意見を話すことではなく、公式に発表された情報を正しく共有することだと思いました。防衛省広報アドバイザーとして、本年も防衛省・自衛隊の広報活動を行って参ります。新しく取り組んでみたいこととしては、昨年同様、全国各地の駐屯地、基地を巡り、取材と発信を続けていきたいです。
――現代アーティストとしての活動も始められました。この活動は、何をきっかけに始めることになったのでしょうか?
かざりさん もともと絵を描くことや物を作ることが好きで、作り続けた作品をいつか発表したいと思っていました。「元自衛官タレント」として活動しているものの、自分のやりたいことはそれだけではない、という思いが強くなり、昨年「『元自衛官の現代アーティスト』としても活動を開始します」と発表しました。2024年より本格的に活動を開始します。現在は、2月に個展を開催するために、作品を制作し続けています。
――2月に開催する個展への意気込みをお願いします。
かざりさん 「元自衛官の現代アーティスト」として初めての個展となります。今まで制作してきた作品を初めて発表します。正直、作品を発表することは、自分にとって内面をさらけ出すようで少し緊張しているのですが、新たな一面として楽しんでいただけたらなと思っています。たくさんの方に作品を見ていただけたらとてもうれしいです。
――最後に、2024年の抱負を教えてください。
かざりさん 今年は「好き」を追い求める年にします。退職から数年経ちましたが、今でも自衛隊が好きですし、アートも、コスプレも、動画制作も好きです。昨年は自分のやりたいことがまだふわふわとしていたような気がしますが、今年は自分の好きを貫きます。好きで続ける、この「かざり」の活動が、誰かの楽しみや癒やしになっていけたらとてもうれしいです。