■グェスの“容れ物”に使われたインコ

 次は第6部に登場したインコが登場した。こちらはスタンド使いではなく、純粋にインコがキモいという所に注目してほしい。

 どうして気持ち悪いのかというと、インコを使って行われていることがあり得ないからだ。主人公・空条徐倫と刑務所内で同室になったスタンド使いのグェスは、スタンド「グーグー・ドールズ」の能力で対象者を小さくして、まるで玩具のように扱っていた。

 そして看守のひとりを小さくし、インコの剥製の中に着ぐるみのようにして入れていた。鳥のように鳴き、鳥のように動くことをグェスに強要されていた看守だが、望み通りの反応ができないことで彼女に握りつぶされ剥製の中で死んでしまうことになる。

 徐倫がグェスからインコを取り上げると、切り落とされた首の中から看守の手足がポロポロと落ちてきた。看守はグェスのために必死にインコを演じていたのにあまりにも悲惨な結末だ。

 その後グェスは、徐倫にネズミの剥製を着せて、新たな玩具にすることにする。このネズミも剥製ということもあり、見た目がかなり不気味。グェスは第6部で初めて登場した敵スタンド使いだが、のっけからかなりキモいシーンの連発だった。

■空から降る大量の毒カエル

 最後はカエルが苦手な人にとってはページをめくるのも恐ろしかったであろう、空からヤドクガエルが大量に降ってくるシーンを紹介したい。これは第6部において、徐倫を救うために仲間のウェザー・リポートが天候を操り、毒を持つヤドクガエルを刑務所の中庭に向けて舞い上げて降らせたものだ。

 ヤドクガエルの色艶は他のカエルとは異なり、鮮やかでいかにも毒を持っていそう……。それが雨のように降り注ぐ光景はあまりにも恐ろしい。徐倫を撃ち殺そうとした看守は、ヤドクガエルに何度も触れたことで皮膚がただれ、毒が全身に回ってひどい死に方をした。

 プッチ神父や徐倫は隠れる場所もなく、ヤドクガエルに触れないようにするのに必死という状況。大量のヤドクガエルは落ちて潰れて毒液を撒き散らしていたため、絶望的だった。

 ヤドクガエルは「熱帯雨林の宝石」と呼ばれ、アニメに登場したものは、青色を基調としたものだが、他にも赤や黄色や緑もある。そして、ほとんどのヤドクガエルに黒い斑模様があるから、不気味さを感じてしまう。

 ウェザー・リポートは、この他にも新たな能力「ヘビー・ウェザー」によって、カタツムリを大量に発生させ、人間を次々とカタツムリ化させていた。ウェザー・リポートが関わった動物出現シーンはトラウマになってしまう光景ばかりだ……。

『ジョジョ』に登場した動物は、どれも実在する動物のようにリアルな描写となっている。そのため、その動物が引き起こした凄惨な光景は、不気味さが倍増するといえるだろう。

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