Netflix『ガンダム 復讐のレクイエム』に「怖い」の声!  『機動戦士ガンダム』や『機動戦士ガンダム00』にも…歴代シリーズ「怖すぎたガンダム」の名シーンの画像
「機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム」ティザービジュアル(C)創通・サンライズ

 Netflix独占配信予定の新作オリジナルアニメ『機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム』。そのティザー予告第2弾が2023年12月4日に公開され、その映像の素晴らしさに本編がますます楽しみになったファンも多いだろう。

 しかし一方で、SNSなどでは「ガンダムが怖い」という声もあがっている。確かに、ガンダムは味方から見ると頼もしい正義のモビルスーツかもしれないが、ジオン兵士から見るとティザー予告のガンダムのように怖く、まさに“白い悪魔”なのかもしれない。

 そこで今回は、歴代シリーズの「怖すぎたガンダム」の名シーンを振り返ってみる。ジオン軍をはじめ、対峙する側として恐ろしいガンダムを見ていこう。

■3分もたたずにか…『機動戦士ガンダム』第33話「コンスコン強襲」

 まずは、1979年放送の『機動戦士ガンダム』から。第33話「コンスコン強襲」でのこと。

 補給と修理のため、コロニーのサイド6に寄港したホワイトベース。それを受けドズル・ザビ中将は、宇宙要塞ソロモンから機動部隊を出撃させる。その部隊を指揮したのが、チョビ髭で恰幅がいいジオン公国軍少将のコンスコンだった。コロニーから浮きドックへ移動中のホワイトベースを見つけると、早速リック・ドムを12機出動させる。

 相対するアムロの乗るガンダムは、1つ、2つとビームライフルで次々と敵機を撃墜していく。最後となる9機目のリック・ドムの背後からの攻撃も、ニュータイプの察知能力でそれも難なく捌き、撃破する。

 実はこの直前にアムロは、偶然再会したが様子のおかしい父、テム・レイを目の当たりにしており、戦闘前からスレッガー中尉に八つ当たりするなど、かなり虫の居所が悪かった。それが影響したのかわからないが、アムロがニュータイプの片鱗を見せ始めたのもちょうどこの戦闘からで、タイミング的にもコンスコンは最悪だったのだ。

 このときアムロはリック・ドムを9機、セイラなどそのほかを合わせると、このわずか数分の戦闘でリック・ドム12機とムサイ級1隻を一瞬で撃墜している。さすがのコンスコンも「ぜ…全滅? 12機のリック・ドムが全滅…3分もたたずにか?」「ば…化け物か?」と言ってガンダムに恐怖し、腰を抜かしていた。

■全戦争行為への武力介入『機動戦士ガンダム00』第1話「ソレスタルビーイング」

 2007年放送の『機動戦士ガンダム00』は「戦争行為を根絶するために、全戦争行為へ武力介入するガンダム」が描かれている。もちろん、それを成立させるためには世界のどんな戦力をも凌駕する、圧倒的な力を持ったガンダムが不可欠だ。

 第1話「ソレスタルビーイング」は、そんな圧倒的な力を持ったガンダムエクシアの華々しいデビュー戦だ。三大国家群の1つであるヨーロッパを中心とした「AEU」の最新鋭のモビルスーツ・イナクトのデモンストレーション会場、その上空に主人公である刹那・F・セイエイのガンダムエクシアが突如現れ、イナクトと対峙するように降り立つ。

 イナクトのパイロットであるパトリック・コーラサワーは、自他ともに認める“AEUのエース”で、血気盛んな性格ということもあり、素早くソニックブレイドを引き抜きエクシアに襲いかかる。対する刹那は「エクシア 目標を駆逐する」の言葉のあとに、圧倒的な性能差を見せつけイナクトを撃破。

「俺は! スペシャルで! 2000回で! 模擬戦なんだよー!」と、コーラサワーがまともにしゃべる間もない早業だった。作戦終了後その場を立ち去るエクシアは、追撃してくる部隊も次々と返り討ちにしている。

 このときのガンダムエクシアは名前も所属も目的もわからない、ただ突如現れてAEUの最新鋭の機体をあっさり粉砕した正体不明のモビルスーツであり、会場にいた軍関係者すべてを困惑させた。

 その後、ガンダムエクシアをはじめとする私設武装組織“ソレスタルビーイング”のガンダムたちは、世界を治める三大国家群にとって脅威のガンダムとなっていくのである。

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