もこもこニットの下は鍛え抜かれた肉体!? プロボクサー兼コスプレイヤーTaKaNaさん「冬のコミケ」で語る鍛錬の秘密の画像
『コミックマーケット103』よりTaKaNaさん(撮影・だい坊)
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 12月30日、国内最大級の同人誌即売会「コミックマーケット103」(以下、C103)が、東京都・ビッグサイトにて開幕。この日の総来場者数は14万人となり、前回開催時より1万人増加となった。好天に恵まれたこともあり、屋上展示場コスプレエリアには多くの人が集まった。室内の企業ブース、イラストレーターやコスプレイヤーによるサークルスペースも大盛況で、コロナ禍前の活気を取り戻しつつある。

 イラストレーターのもつぬきさんも、サークル「もつぬきほるもん」を出展しており、自身の作品やグッズを頒布していた。同サークルの売り子を担当していたのは、横浜光ボクシングジム(以下、横浜光)所属のプロボクサーで、コスプレイヤーのTaKaNa(タカナ)さん。今回、ホロライブ所属のVTuber・さくらみこのコスプレ姿で売り子をしていたタカナさんを直撃し、インタビューを敢行。「プロボクサー×コスプレイヤー」という唯一無二の肩書を持つタカナさんの素顔に迫った。

■「ガタイ良すぎてどうしよう」

――コスプレのポイントを教えてください。

タカナさん ウィッグを使わずに、地毛で髪型を再現したところです! あと、冬コミなので、衣装は暖かめなニットとチェックスカートを合わせてみました。

――なぜコスプレを始められたのでしょうか?

タカナさん 小さい頃からアニメや漫画、ゲームが大好きなオタクで、キャラクターの衣装に憧れてコスプレを始めました。14歳の頃に参加したコミケがデビューだったと思います。当時は、ボーカロイドの鏡凛ちゃんのコスプレをしていました。

――オタクの世界に入るきっかけとなった作品は何でしたか?

タカナさん 『美少女戦士セーラームーン』です。そこから『東京ミュウミュウ』『ぴちぴちピッチ』を見て、小学生ぐらいから深夜帯のアニメも見るようになっていましたね。両親もアニメや漫画、ゲームが大好きだったこともあって、0時過ぎから放送のアニメを見ても何も言われなかったという……(笑)。英才教育みたいなところはありますね。

――コスプレ歴は10年を超えていますが、この活動によって変わったことは何かありますか?

タカナさん 写真を撮られ慣れるのと、恥ずかしがらずに自然と人前に出られるようになりました。幼稚園児の頃から目立ちたがりやな節はあったみたいなんですけどね。

――体作りのために普段から取り組んでいることがあれば教えてください。

タカナさん ボクシングのトレーニングが体型維持につながっていると思います。ただ、鍛えすぎると肩幅が広くなってしまい、華奢なキャラクターの体型にあわなくなるという問題が起きています……。なので、できるだけ自分の体型と一致するキャラクターを選ぶようにしています。正直、今日も「ガタイ良すぎてどうしよう」と思ったんですけど(笑)、写真の角度でうまいこと調整しようかなと!

――確かに、服の上からでも鍛えているということがわかります。どのようなトレーニングをされているんですか?

タカナさん 今はボクシングジムとウェイトトレーニングのジムに通っていて、ボクシングジムに行けない日は、ウェイトトレーニングをするジムでマシーンを使って鍛えています。フリーウェイトほど効きはしないんですけど、やらないよりは全然いいので続けていますね。

――食事にも気をつけていますか?

タカナさん 1番下のアトム級という階級を目指しているので、自炊するときは鶏のささみと豆腐、卵、ブロッコリーといったものばっかり食べています。ただ、伝説のすた丼が大好きなので、クリスマス限定発売の「クリスマスすた丼」は食べました! 大きい唐揚げ3、4個、ローストビーフ、大きいメンチカツ2枚、お肉、大量のキムチ、大量のご飯といった内容で総重量1.2Kgだったので、完食したらびっくりされました。

――男性でも食べられない人が多そうな量ですね……。プロボクサーで体格がいいとなると、男性が萎縮してしまうこともあるのではと思ったのですが、実際にそういった経験はありますか?

タカナさん 「近づいたら殴られそう」とはよく言われますけど、そんな物騒なことはしないので「怖がらないで来てください!」という感じです(笑)。プロとして絶対に手は出せないので、もし私が誰かとお付き合いをして喧嘩をしたとしても、話し合って解決します。

――プロテストに合格したのは今年の4月頃ということですが、なぜプロを目指そうと思ったんですか?

タカナさん 幼少期から子役として芸能活動をしていて、音楽の道に挑戦したことがあったんですけど、夢破れてしまいまして。落ち込んで引きこもっていた時期がありました。その時にはすでにボクシングを始めていたんですけど、せっかく付けた筋肉が落ちるのはもったいないと思って、練習を続けていたら、次第にメンタルが回復してきて「ボクシングに救われた」と思うようになったんです。自分を救ってくれたボクシングに結果で恩返しをしたいという想いから、プロになることを決めました。

――横浜光初の女子プロボクサーということなので、練習相手は男性がメインになりますよね。

タカナさん そうですね。でも、最近はアマチュアの女子選手が練習に来ることもあるので、一緒にトレーニングさせてもらっています。やっぱり女性は手加減なしでやってくれるので、より実践的な練習できています。私の憧れのスタイルは、中に入って打ち抜くパワー型なんですけど、ディフェンス力が高い方が絶対にいいので、試行錯誤しながらスタイルを作っている最中です。

――デビュー戦が楽しみです。最後に、C103に参加した感想を教えてください。

タカナさん コミケには10年前から来ているんですけど、今は当時より人が少ないので歩きやすいですね。コスプレエリア、更衣室もスッキリしていて使いやすいんですけど、徐々に来場者が増えているみたいで本当によかったと思います。こうやって直接交流できて本当にうれしいです!

●TaKaNa(タカナ)さん公式X
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