■疾走感あふれるオカルトアクション『ダンダダン』
2024年10月から放送予定の『ダンダダン』(龍幸伸さん)も忘れてはならない。2021年の連載開始以来、最新話の更新ごとに100万PVを突破し、先の『怪獣8号』と並ぶ『ジャンプ+』看板作品となっている。
霊媒師の孫であり、幽霊は信じるが宇宙人は信じない女子高生ギャル・綾瀬桃。一方、オカルトマニアで、宇宙人は信じるが幽霊は信じない男子高生オタク・高倉健(通称:オカルン)。
立場も信念も真逆の二人を主人公に、圧倒的な画力で描かれる恐ろしい怪異と、スピード感のあるバトルシーンが見どころの作品だ。「ターボババア」や「アクロバティックさらさら」など、オカルト好きには馴染みの深いキャラクターが多数登場するのもたまらない。
■待望の第2期は? 『地獄楽』
最後に、今年4月から第1期が放送され、7月の時点で早くも第2期制作決定が発表されていた『地獄楽』(賀来ゆうじさん)。第1期では美しくも妖しいグラフィックと躍動感あふれるアクションシーンで視聴者を虜にした。
愛する妻と再会するため、不老不死の仙薬を巡る戦いに参加した最強の忍・画眉丸と、彼を担当する首切り執行人・山田浅ェ門佐切。彼らの旅の行方はどうなるのか。また、極楽浄土と噂される島と、そこに住まう化け物たちの秘密も、いよいよ核心に迫ろうとしている。
放送が待ちきれないが、現時点で放送時期は未定。続報に期待したい。
このほかにも、年明けすぐの1月4日から『魔都精兵のスレイブ』(原作:タカヒロさん、作画:竹村洋平さん)、1月8日から『姫様“拷問”の時間です』(原作:春原ロビンソンさん、漫画:ひらけいさん)と『道産子ギャルはなまらめんこい』(伊科田海さん)、秋から放送予定の『株式会社マジルミエ』(原作:岩田雪花さん、作画:青木裕さん)、放送時期未定の『2.5次元の誘惑』(橋本悠さん)と、『ジャンプ+』の今後のアニメ化作品はなんと10タイトルにものぼる。
1980年代から90年代は『週刊少年ジャンプ』の黄金期と呼ばれたが、時代は今『少年ジャンプ+』の黄金期なのかもしれない。