『怪獣8号』『忘却のバッテリー』『ダンダダン』も…2024年アニメ化が決定している『ジャンプ+』作品たちの画像
『怪獣8号』キービジュアル(C)防衛隊第3部隊 (C)松本直也/集英社

 2022年にアニメ化し、今年12月17日に続編となる劇場版の制作決定が発表された『チェンソーマン』(藤本タツキさん)。そして同じく2022年にアニメ第1期、2023年に第2期を放送し、12月22日から劇場版が公開されたばかりの『SPY×FAMILY』(遠藤達哉さん)。

 いずれも大ヒット作品となったこれら2作は、2014年から集英社が配信を開始したアプリおよびウェブサイト『少年ジャンプ+』(通称:ジャンプラ)の看板作品だ。

 その勢いは止まらず、2024年以降も『ジャンプ+』からのアニメ化が続々発表されている。これらのなかから、今回はとくに注目度の高いものをいくつか紹介していきたい。

■大人目線で楽しむ怪獣漫画『怪獣8号』

 2024年4月から放送予定の『怪獣8号』(松本直也さん)は、2023年12月現在で国内累計発行部数1200万部(デジタル版も含む)を超える大人気作品だ。世界屈指の怪獣発生国となった日本を舞台に、怪獣と戦う「日本防衛隊」隊員たちの活躍を描く。

 主人公の日比野カフカもまた、幼いころ防衛隊員を夢見た少年だった。しかし32歳になった今、夢を叶えて防衛隊員として活躍する幼馴染とは対照的に、彼は怪獣の死体を解体する清掃業者で働いていた。

 鬱屈とした日々を送るなかで再び夢を追うことを決意したカフカだったが、その矢先、謎の生物に寄生されたことで怪獣に変身する力を得てしまう。

 隊員を目指しながらも討伐対象の怪獣となってしまったカフカは、今後どうなっていくのか。手に汗握る展開とともに、一度は夢破れた三十男が邁進する姿にも勇気づけられる。

■猫好きはドハマリ必至『ラーメン赤猫』

 先日、メインキャラに声優の津田健次郎さんがキャスティングされたとの発表で話題になった『ラーメン赤猫』(アンギャマンさん)。2024年7月から放送予定の本作は、猫だけで営むラーメン屋「ラーメン赤猫」での日常を描いた物語だ。

 アルバイトの社珠子(やしろ・たまこ)を除いて、店長はじめ店員は全員猫。もちろん津田さんが演じる店長の文蔵も猫である。猫でありながら人間相手の客商売とあって、そこから生ずる苦労や人間模様、猫模様が温かく描かれている。

 ちなみに珠子は食器洗い等厨房の手伝いもするが、おもな業務内容は猫たちの休憩時間のブラッシング。猫好きにとってはお金を払ってでもしたいバイトだろう。

■緩くも熱い青春野球『忘却のバッテリー』

 続いて、2024年4月から放送予定の『忘却バッテリー』(みかわ絵子さん)。野球漫画でありながら記憶喪失要素やギャグも取り入れた作風で、野球に興味がない人でも楽しめるのが特徴だ。

 中学野球界で誰もが恐れた天才バッテリー・投手の清峰葉流火と捕手の要圭。しかし圭は記憶喪失で野球に関するすべての知識と関心を失い(おまけに野球を始める前のただのお調子者になっている)、野球部のない小手指高校へ進学する。圭と一緒に野球がしたいだけの葉流火もまた、数々のスカウトを蹴って同じ高校へ。奇しくもそこには、かつてこの二人に心を折られて野球を辞めた天才プレイヤーたちも入学していた。

 発足した直後の野球部で再び野球に青春をかける彼らの姿はフレッシュで、4月期のアニメにぴったりだ。また、若者の挫折や葛藤といったほろ苦い心情描写にも注目したい。

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