■【番外編】見た目だけでなく歌唱も披露!『NANAーナナー』中島美嘉さん

 脇役ではないのだが、“そっくりすぎる”という点で外せないのが、矢沢あいさん原作の『NANAーナナー』で大崎ナナ役を演じた中島美嘉さんだ。ナナはバンドのボーカルとして多くのファンを魅了する女性である。まさに“カリスマ”を具現化したような存在で、メイクや服装を真似るファンも続出するなど、“教祖”的な存在として作中に君臨。彼女のカリスマ性は周囲の環境が変わっても変わらないものだった。

 そんなナナを2005年に公開された実写映画で演じた中島さん。派手なメイクに、折れてしまいそうなほど華奢な体でブランド服を着こなす姿がかっこよかった。

 見た目だけでもそっくりなのに、中島さんはナナの歌唱も担当。ハスキーな声で力強く歌い上げる中島さんの姿に、実在しないはずのナナの姿を重ねてしまったのは筆者だけではないはずだ。

 2006年には続編が公開された実写映画だが、中島さん以外のメインキャストの一部が変更されていた。それでも中島さんが演じるナナの絶対的な存在があるからこそ、“続編”として見ることができたようにも思う。

 

 漫画実写化作品で、キャラクターを見事に再現していた女優たち。その中には脇役でありながら、高い再現度から注目をあびたキャラクターもいる。

 漫画の実写化には賛否両論の意見があるものだが、あまりにそっくりさに原作ファンが思わず納得してしまうこともあるだろう。

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